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「重さ2kgの腫瘍」から生まれた、奇跡の猫コミック「猫パン日記」

傑作猫コミックは、作者の病気の実録コミックの副産物だった⁉

猫の写真集は、猫が可愛ければ(あるいはイイ味があれば)売れますが、難しいのが猫コミックエッセイ。「絵はカワイイけれど、話が退屈」「笑えるけど、猫の絵が可愛くない」と言うことが多く、「可愛さ」と「笑い」と「ネタの面白さ」が三拍子揃った作品は意外と少ないもの…。

でも最近、絵が可愛くて、ドラマチックで、死ぬほど笑えるコミックエッセイを発見しました!それが2019年12月に発売されたコミックエッセイ「猫パン日記 幸せを運ぶねこと厄よびパンダ」(以下「猫パン日記」)。Twitterフォロワー数6万人のクリエイター・ぬら次郎さん初の単行本です。


「猫パン日記 幸せを運ぶねこと厄よびパンダ」(ぬら次郎/KADOKAWA)税込み1,210円、

ぬら次郎さんによると、twitterではかなり前から不定期で漫画を投稿していたのですが、日記漫画を定期的にアップするようになったのは、2019年3月頃から。自身の病気の体験談がバズったことがきっかけだったそうです。


2019年3月、Twitterに投稿しバズった「重さ二キロの腫瘍ができの話」

生死にかかわる深刻な病気ネタを、ドライな笑いで包んだこの実録コミックエッセイは大評判となり、29万『いいね』がついて、フォロワーも当初は3万人程度だったのが、これをきっかけにその後約6万人までに増加。以下はtwitterの反応のごく一部。

「申しわけないけどしばらく笑いが止まりませんでした。」

「見てて深刻さが全く伝わってこなかったけど、猫への愛情の深さはしっかり伝わりました」

「続き楽しみです。だから絶対治して書いてください!」

「病院に行くことの大事さをフランクに布教しているとても素晴らしい漫画だと思います。そして病気の恐ろしさをわかりやすく理解できて、なおかつ鬱的な暗さもない」

 

ぬら次郎さんによると、「描いたはいいが、正直、続ける気のなかった病気漫画の反響が大きく、続きを読みたいという声も多くいただいたので、定期的に漫画をあげるようになりました」とのこと。なんと「猫パン日記」は、病気の実録コミックエッセイのいわば副産物だったというわけですね…。

個性的な愛猫たちのエピソードで爆笑

今回の単行本では、twitterではモノクロだった漫画をすべてフルカラーで描き直し。飼い猫の暦(こよみ)ちゃん、薫(かおる)くん、蛍(ほたる)くんとの日々を描いた「猫日記」を中心に、腫瘍や痔の手術の体験記、実家猫・銀ちゃんの思い出などを収録した読み応えのある一冊になっています。

暦ちゃんは、「一生のパートナーとしての猫が欲しい」と考えていたぬら次郎さんが、保護猫施設の多くの猫の中から、運命を(勝手に)感じて引き取った女の子。いっしょに年を重ねていきたい、という想いから「暦」と名付けたそうです。めったなことでは怒らない優しい子で、愛称は「暦ママ」。

薫くんは、ぬら次郎さんが中学生の時から憧れ続けてきたヒョウ柄の猫「ベンガル」の男の子。暦ちゃんをむかえてから、もう1匹飼おうとして出会った猫です。神々しいまでの毛の美しさ、ケージの鍵をなんなく開けて普通に出て来たその賢さに、つけたニックネームが「院卒」。

蛍くんは、初夏に大量に増える保護猫の里親募集を見て、「猫に救われてきた人生だから、あと1匹くらい、不幸になるような子をもらってきてもいいのでは」と悩みながら保護施設を訪れた時に出会った男の子。

先住の暦ちゃんと薫くんは、得体のしれない小動物の出現にビビッて引きこもってしまいますが、その数日後には、ぬら次郎さんをしのぐほど親身に世話をするように…。このあたりの変化もドラマチックでハラハラします。

そして、隠れた人気ナンバーワン猫が、ぬら次郎さんの実家猫の銀ちゃん。お母さん以外の家族を敵だと思っていて被害妄想がすごく、石のように固まったり、ぬら次郎さんがゲス顔しながらダミ声で何か言うと、この世の終わりみたいな顔をしたりする猫。その笑えるほどの反応の強烈さがカワイイと、人気なのだとか。

暴走&迷走する“猫愛”にも、大爆笑!

私が特に面白かったのは、ぬら次郎さんの、激しすぎる猫愛。薫くんが自分より同居人に激しくなつくと、涙目で「薫くんを撫でてあげて…」と同居人に頼んだり、入院中に猫に会いたい気持ちがつのり過ぎて、世話を頼んだ友人から送られて来たウ〇コの写真にすら愛しさを感じたり…。

自分の病気に関して「自分の命の重みをスプーン1杯くらいしか感じていない」(Twitterより)と語るドライさと、その対極にあるようなあふれる猫への感謝と愛情が、絶妙な笑いを生むのです。

「笑いの養分を欲している時に読んで欲しい」(担当編集者)

担当編集者はこの本について、

「他に類を見ないハイテンションで独特の観点から猫や自身の病気を描いた作品で、かわいいだけじゃない「面白い」猫マンガとして受け入れられていると思います。笑いの養分を欲しているときに、ぜひ読んでもらいたいです」

と語ります。最後に、作者のぬら次郎さんからのメッセージをご紹介。

猫を飼ってる方にはあるある、猫を飼ってない方には猫がいる生活の面白さが伝わればいいなと思っています!あと体に不調があったら病院に行こうね!!!!!死ぬ事があるよ!!という教訓を感じでもらえれば嬉しいです。」(ぬら次郎さん)

取材・文/桑原恵美子

取材協力/KADOKAWA

関連リンク/ぬら次郎さんTwitter (https://twitter.com/nurajirou

動物王国(https://www.pixiv.net/users/1140166

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