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前を向けないどん底な日に読みたい『ちびギャラ』

前を向けないどん底な日に読みたい『ちびギャラ』

どうしても前を向けないどん底な日は、誰にでもある。自分のふがいなさを責めてしまったり、自己嫌悪に陥ってしまったりすると自分という人間をさらに嫌いになってしまうものだ。

そんな絶望的な日に必ず開く書籍がある。『ちびギャラ』(ボンボヤージュ/ゴマブックス)だ。本作はユーモラスなキャラクターが登場するイラストブック。しかし、一般的なイラストブックとは違い、個性豊かなキャラクターと共に描かれてる、クスっと笑える“深いい一言”が心に刺さる。

本作が刊行されたのは、2002年のこと。味わい深い猫のキャラクターがたまらなくかわいく見え、当時小学生だった筆者は夢中でグッズも買い漁った。それから時は流れ、筆者の中での「ちびギャラブーム」もいつしか落ち着きを見せるようになったが、中学生の頃、改めて本作を開くことに。

中学生といえば、多感な時期だ。「思春期」という言葉で片付けられないほどの悩みや不安が心の中に芽生えていた。筆者は価値観や嗜好がマイノリティだったからこそ、「普通」に見えるよう、周りの目を気にしながらごまかし続ける日々を送るように…。友達から嫌われないよう、顔色も窺っていた。中学校という場所では小学校とは比べものにならないほど、自分を偽り続けなければならず、苦しかったように思う。

見せかけの日々を続けていると、いつしか「自分ってなんだっけ?」と思うようになった。「自分軸」というものを完全に見失うようになっていたのだ。本作を再び手に取ったのは、そんな時。少しの懐かしさを噛みしめるため、手に取ったはずだったが、作中に溢れるユニークで前向きな一言に勇気を貰った。描かれている言葉のひとつひとつが「自分らしく生きればいい」と後押ししてくれていて、張りつめていた心がとても楽になったのを覚えている。

それからさらに時は流れ、19歳の頃メンタルを病んでしまい、数年間、1日に何度も「消えてしまいたい」と思うほど苦しい毎日を過ごすようになった。笑い方も泣き方も分からない。感情が湧いてこない。自分の価値が分からない。心の中にはそんな想いしかなかった。

先の見えない暗闇の中にいる。そう思った時、何気なく手にとったのが本作。凍っていた心がほぐれていくような不思議な感覚に戸惑っていると、号泣している自分がいることに気付いた。こんな言葉を言われたい。こうやって受け止めてほしかった。こんな自分になりたかった。本作につめこまれていた優しさとたくましさはボロボロになった心に寄り添ってくれたのだ。

あれから数十年。今でも傷つくことや辛いことがあると本作を開く。シャレを交えた一言に笑いながらも「そうやって生きていけばいいんだな」と勇気を貰う。どん底な日々を共に乗り越えてくれた本作は、心の処方箋であり宝物。これからも生涯を共にしていく。

<書籍情報>

https://www.amazon.co.jp/dp/4777100049/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_bL-hEbD64HE3K

文/古川諭香

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