TOP>ニュース > 猫は、どんな恋に燃え、どうやって年を取り、生涯を終えていくのか。

  • ニュース

猫は、どんな恋に燃え、どうやって年を取り、生涯を終えていくのか。

猫は、どんな恋に燃え、どうやって年を取り、生涯を終えていくのか。

猫は犬よりも、人間と生きてきた期間が短い。だからこそ、まだまだ明かされていない秘密がたくさんあるはず。『ねこの秘密』(山根明弘/文藝春秋)を手に取ると、そんな思いが込み上げてきて、余計に猫という動物に興味が湧いてしまう。

著者の山根さんは、猫の生態を探究している動物学者。猫博士とも呼ばれている山根さんが教えてくれる「ヒミツ」は、猫と人間が仲良く暮らすための方法を見つける糸口になる。

猫はミステリアスなイメージを持たれることが多い。人間に甘えるも甘えないもその時の気分次第で、常に自分の感情を優先させながら行動している。行動が読めないから、人間は「何を考えているんだろう」と、猫に対して興味を持ってしまう。

本書で山根さんが解説しているのは、「猫の生き方」。一体どんな一生を送り、どんな喜怒哀楽に身を任せているのか。そして、どんな恋に燃え、どうやって年を取り、生涯を終えていくのか。そうした疑問を、生態学や遺伝学の見地から科学的に解き明かしている。 

“野良猫のヒミツ”にスポットを

猫ブームである近年は、猫の生態を研究した様々な書籍が発売されているが、本書が他の猫本と違うのは、野良猫の生態をしっかりと伝えようとしているという点だ。実は山根さんは7年間に渡り、九州玄界灘の相の島で、200匹以上の野良猫を観察・調査してきた。地道な調査の結果、導き出された野良猫の生態は実に興味深い

例えば山根さんは、1歳まで生き残る野良猫は約20%だと解説し、野良猫の寿命にも言及。作中には、飼い猫と野良猫はどちらが幸せなのかを真剣に考えた自論も掲載されている。

最近は全国各地で行政が殺処分ゼロを掲げることが増えてきており、ボランティア団体などによる「TNR」と呼ばれる活動も盛んになってきている。TNR活動とは、飼い主のいない猫を捕獲し(Trap)、不妊去勢手術を行い(Neuter)、元の場所に戻す(Return)活動のこと。頭文字を取って、「TNR」と呼ばれている。

TNRを行う時は不妊去勢手術済みの子が再び捕獲されてしまわないように、目印として耳先をさくらの花びらのようにV字型にカット。TNRが済んだ猫は耳の目印から「さくらねこ」とも呼ばれ、もともといた場所で「地域猫」として一世一代の命を全うしたり、人馴れしているor人馴れする可能性がある場合はボランティア団体や保護猫カフェなどを介して、譲渡されたりする。

こうした取り組みは、とても意味のあること。しかし、その地域に住む人々の理解が必要で毎日、地域猫たちのお世話をする人がいなければ成り立たないため、どこの地域でもできるというわけではない。地域猫になれない野良猫は多くいるのだ。

本書で野良猫の現状を知ると、猫という動物をもっと多角的な視点で見守りたくなるはず。今以上に猫という動物を理解したいと思っている方や野良猫の現状を知りたい方は、ぜひ手に取ってみてほしい。作中に記された山根さんの言葉の数々は、心にずしりと響くはずだ。

文/古川諭香

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

猫と自転車をコンセプトにしたデザイナーズ賃貸「feel CnB」 (4.15)

  • ニュース

ネットで注文した猫のおもちゃが小さすぎた件 (4.14)

  • ニュース

見事にピーン!ちょっとおかしな行動をするペット15選 (4.14)

  • ニュース

アナフィラキシーショックに注意!愛猫のワクチン接種時に気をつけたい副作用 (4.14)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

お待たせ。「俺、つしま」グッズ大特集!

ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場!

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る