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「猫は、外の自由な世界に憧れている」は嘘だった?

「猫は、外の自由な世界に憧れている」は嘘だった?

今や、飼い猫のほとんどが「室内飼い」。動物病院への往復以外、外に出ることなく一生を終える猫も少なくありません。でも「猫は本来、外の世界で自由に生きるものであり、屋外で放し飼いをするのが本来の飼い方」「室内飼いにするのは人間のエゴで、かわいそう」…そんなイメージを持っていませんか?

でもじつは、それは誤解なのです。

猫は、室内で飼われるように進化した動物

今の猫の祖先といわれるリビアヤマネコが家畜化され「イエネコ」となったのは9500年も前。何世代にもわたって人間と暮らすように進化しているため、野良猫として外で暮らすほうが、はるかにストレスが大きいのです。放し飼いの猫も、自分にとって快適な昼寝場所と、トイレと、飼い主の家を行き来しているのであり、外を歩きまわること自体を楽しんでいるのではありません。

また動物学的には、犬は「徘徊性」といって、動きまわりたいという本能があります。でも猫は「待ち伏せ型」の狩猟動物の代表ですので、そもそも「外を動き回りたい」という本能はありません。むしろ「狩猟の時以外は寝て、少しでも体力を温存したい」というのが、猫の本能。室内で飼われている猫が、ほぼ寝てばかりいるのは「狩猟に備えた体力の温存」なんですね

猫にとっての「なわばり」とは、自分に必要なものが揃っている場所

猫にとっての「なわばり」とは、自分にとって必要なものがある場所。家の中にそのすべてが揃っていれば、自分の「なわばり」だと感じられ、安心して体力の温存に集中するのが猫の自然な姿なのです。ある程度、室内で飼われた猫にとって、外は「なわばり」以外の場所。そうした場所に行くことは不安なので、出るのを怖がるようになります。
猫が窓の外を見ていると、「外に出たいと思っているのかな」と想像してしまいますが、これも間違い。猫は単に、自分のなわばりの外にあやしい侵入者がいないか、見張っているだけ。

室内で飼っていることに、自信を持つことが大事

ではなぜ、「室内外はストレス」というイメージが生まれたのでしょう?

犬は、戦後に狂犬病予防法ができた時に放し飼いが禁止されましたが、猫にはこうした法律はありませんでした(ただし現在は、環境相が定めた「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」で猫の飼い主特有の基準として「室内飼育に努めること」という定めがあります)。
また長い間、猫にはネズミ退治というミッションが与えられ、家のまわりをパトロールしていたため、放し飼いのイメージが強くついています。その感覚から「家の中に閉じ込めるのはかわいそう」という発想につながっていると考えられます。

愛情ゆえに、「外に出たいだろうに、室内にとじこめてごめんね」という後ろ向きの気持ちを持つと、むしろそれが猫につたわりストレスになることも…。「ここは君にとって最高に居心地のいい場所」「ここにいるのが一番の幸せだよ」と自信を持って接するのが、猫にとっても一番ストレスがないのです。

文/桑原恵美子

参考資料/「猫好きが気になる50の疑問」(加藤由子著・サイエンス・アイ編集部編・ソフトバンク クリエイティブ刊)「ねこ検定~中級・上級編」(廣済堂出版)

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