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予言を残し、すぐに死ぬ…「くだん」という存在は何なのか?

異形の猫

気付けばもう今年も終わりだ。

よし、ここでひとつ、来年について予言をしよう!

「来年も、すべてのペットとその飼い主さんが幸せに過ごすでしょう!」

……さて、予言といえばちょっと気味の悪い話を思い出したので、ちょっと今回はそれを書いていきたい。

伝説の怪物、くだん

みなさんは、くだんをご存じだろうか。

くだんは「件」と書く。

文字通り、くだんとは主に牛の体に人間の顔をした怪物で、ごくまれに普通の母牛から生まれてくるという。そして生まれてすぐに、近々起きる不吉な事件を予言して死ぬのだ。

しかもくだんは常に牛から生じるわけでもないらしい。

インドではヤギからもくだんらしき顔立ちの何かが生まれたという記録もあり、さらには日本においても、犬がくだんを出産したという噂話もある。

おそらく、くだんとは哺乳類がごくまれに生む奇形を持った個体のようなものなのだろう。
だが、その個体が人語を使うというのだから穏やかではない。

たとえば第二次世界大戦中にも、ある地域でくだんが生まれたそうだ。

このときのくだんは「近々日本は戦争に負ける」と予言したという。これが作り話であってもなかなか不気味な発想の賜物だが、事実だとすると身の毛もよだつ思いがする。

なぜそんな予言ができるのだろうか、コイツは何者なのか……と恐ろしくなってしまうのだ。

くだん、その予言の傾向

これまで筆者は個人的に、オカルト好きの友人・知人らからくだんについての話を蒐集してきた。これによるとこれまで、前述のように牛、ヤギ、犬から生まれたくだんがいることは把握している。

……犬ですらくだんを生むのだから、たとえば猫も、もしかするとくだんを生む可能性だってあるのかもしれない。

その場合、くだんではなくさしづめ“くにゃん”とでも呼ぶべきか?

いや、我々人間だって、同じ哺乳類。

くだんを生む可能性も……あるかもしれないけど、人の顔を持って生まれてくるんじゃ区別がつかないか。

でも、世界中の伝承には案外、生まれてすぐに言葉を発して周囲を驚かせた赤ん坊の話なんてのもある。

中には喋るばかりか、歩き出して天を指さした神童の伝説なんかもある。全く、世界は謎に満ち満ちているというものだ。

それにしても恐ろしいのは、くだんが不吉な予言ばかり口にするという点である。もっとこう、楽しい予言や明るい話題を告知してくれればいいのに。

「近々疫病が蔓延する」とか「どこそこの家は途絶える」とか、そういった口伝ばかりするようなので、筆者はできればくだんとは遭遇したくないものだ。

おわりに

ちなみに、くだんという存在が日本で認知されたのは意外と最近のことで、19世紀頃とされている。

しかしこの怪物についての最初期の記録の中には、なんと生まれてすぐには死なず、普通に成長したくだんについての報告もある。

くだんは今では生まれてすぐに予言をし、そして死ぬ存在とされているが、元々はそういう限りでもなかったようで、普通に山の中で暮らしていたのだそうだ。

そしてしばしば出会った人々に予言を披露していたという話だし、将来起きる不幸を防ぐ術まで教えてくれることもあったという。

くだん。なんとも不思議な存在である……。

文/松本ミゾレ

イラスト/今井美保

東京生まれ。少女マンガ誌でデビュー後いくつかの連載を経て、妖怪マガジン「怪」(角川書店)の「第一回怪大賞・京極夏彦賞」を受賞、妖怪漫画の道へ。イラストや漫画をほそぼそと描きながら暮らしている。

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