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迷い猫が、いつの間にか会社の重鎮になった話

迷い猫が、いつの間にか会社の重鎮になった話

一匹の迷い猫が、とある会社の社員に保護されツイッターで飼い主を捜索。しかしいつの間にか「会社の重鎮」と化した猫が今、SNSで話題になっています。


これが保護した頃。その後の猫は一変!


完全に「一国の主」状態

会社の看板猫の地位も飛び越え、もはや社長よりも偉い立場なんじゃないかと思うほどの堂々とした佇まい。


猫界の「成りあがり」!

今後、この「重鎮」はどうなるのか?そしてどうやって今の地位を築いたのか?気になったので、会社の担当者に連絡させて頂きました。

すると!猫との出会いから意外な素顔、そして現在の様子まで、まるで心温まる小説でも読んでいるような、宮沢賢治の童話か旅猫リポートでも読んでいるかのような「素敵なメール」を頂いたので、今回は皆さんにもご堪能頂きたく引用させて頂きます。

『迷い猫が、とある会社の重鎮になった話』

ウチの会社は運送会社である。たくさんのトラックが敷地内を行き交う。

平成31年3月、ねこ好きの社員の間である噂が流れた。

首輪をつけたねこが敷地内に出没するというのだ。

見た人の話によると、普通にすばしこい飼いねこのように思われたが、そのねこはまぼろしのごとく姿がつかめず、しばらくUMA扱いであった。

4月。徐々に目撃情報が多くなり、ウチもテリトリーの一部とするようになったねこであろうということになった。ただ、首輪をつけている以上、エサをやったりするのははばかられ、見守るのみであった。

5月。どんどん痩せていっているという話が聞こえてくる。心配するが、やはり神出鬼没なので、会える機会が少ない。そんなある日、所長が「ねこがいる、すごく痩せてる、何か食べるものはないか」と駆け込んできた。

あわてて、ねこのおやつやパウチをもって表に出ると、トラックの下で警戒しながらうずくまり、痩せこけて、はげちょろけた、目つきの鋭いねこがいた。

栄養不良のせいか、全身、毛がうすくなり、地肌が見えている。その地肌の色が見るからに不健康でよろしくない。

電柱のてっぺんで、その様子をカラスがじっとうかがっている。もう長くないと踏んでいるようだ。

焼きかつおのパックを開ける間もなく奪い取るようにくわえて、衰弱しているようには見えないほどの素早さで車の下へと逃げ込み、むさぼり喰う。

ちゅーるは、なめるということがわからず、パックに噛みついて「よこせ」とばかりに引っ張る。パックのウエットねこごはんを紙皿にあけると、それにもがつがつと食いつき、飢えているのが如実に分かった。

実は去年も、女の子の迷いねこを保護したことがある。

黒白のハチワレちゃんで、まだ子ねこであった。気品のある長毛で、種類はわからないがノルウェージャンフォレストキャットにそっくり。社員さんが引き取り、幸せな生活を送っている。時々出社して社員を癒すパート社員でもある。彼女にあげるためのおやつがいくつかストックしてあったのだ。

それ以降、外のベンチの隣にねこごはんと水の容器が置かれるようになった。

スーパーなどの店舗の物品配送の仕事もしている関係で、袋を破損したねこえさを安価で譲ってもらったり、ねこ飼い社員の好意でえさの寄付を受けたりして、はげちょろけたねこはそこでえさを食べるようになり、警戒心もだんだん解けてきた。

ねこを飼っている、いない、にかかわらず、ねこ好き社員は多い。

人は見かけによらないというが、案外社員同士でもねこ好きということを知らないものだ。

あれ、おたくも、ねこ飼ってる、ねこ好き、岩合展行っちゃったって、と話が盛り上がる。

かくして、ねこごはん皿のそばの「気が付いたらえさをあげてください」と書かれたねこえさ入れから、24時間稼働するわが社の社員たちは、喜んでえさを補充し、もふもふと可愛がり、ぼろぼろの首輪をのみ取り首輪に付け替え、姿が見えなければ呼ばわって、すっかり会社のマスコットとして迎え入れられたのだった。

あれから3か月余り。つい最近までは割とスマートだったのだが、虫下し作用のある薬もあげていた効果か、目に見えて貫禄がついてきた。

やせ細っていたときは、毛色が薄茶かと思っていたが、濃いグレーのはっきりした柄が出てきた。毛質も短くざらざら堅かったのが、ふわふわのもふもふになった。

呼べば、「にゃーん」と答え、よくしゃべる。

コロンと横になるさまも、心許してリラックスしているなとほほえましい。厳しい飢えを体験しているだけに、ごはんにはどん欲だ。

えさをあげだした頃から飼い主探しをSNSや公共のところにアップしたが、名乗り出る人はいなかった。

やせ細った時の写真では面影がなかろうと、現在の写真をアップしたのだが、少々太りすぎたか?ツイッターでは、いいねをたくさんもらったが、やはり飼い主さんは出てこない。

もう、うちの重役として迎え入れますが、よろしいでしょうか?

ちなみに、彼は「まーちゃん」と呼ばれていますが、これは、5月末に就任したわが社の社長の下の名前をいただきました。
常務が社長に名前をくださいとお願いしたところ、快諾。
これからは、ねこのほうは「まーCEO」と呼ばせていただきます。

すべてのねこにしあわせを!

いかがだったでしょうか?迷い猫の成りあがりエピソードを面白おかしく描こうとした自分が恥ずかしくなるほどの心に沁みる物語。社員さんたちの猫愛とやわらかい雰囲気が伝わる文章に圧倒された次第です。

迷い猫ゆえ、もしかしたらいつかは飼い主の元へ戻るかもしれません。
それが幸せかもしれません。しかし今は新たな幸せとともに生きています。

今後の「まーCEO」のご活躍に期待しております。

「まーCEO」にも多大なしあわせを!

まーCEOのツイッター
@nyanyakichi_cat

取材・文/太田ポーシャ

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