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「猫が教えてくれたこと」は“猫恋しさ”をとことん満たしてくれる救世主ムービー!

「猫が教えてくれたこと」は“猫恋しさ”を
とことん満たしてくれる救世主ムービー!【本気の猫映画レビューvol.6】

どんな“猫不足”も解消してくれる、猫満載映画!

今日は猫のかわいさにどっぷり浸りたい…。そんな“猫恋しい”気分の日に、タイトルに「猫」が付いているビデオを借りたら、猫はほんの数シーンしか出てこなかった…。そんな悲しくも腹立たしい経験はありませんか?(私はよくあります)

でも今回紹介する「猫が教えてくれたこと」に限っては、そんな心配は全くありません!生まれも育ちも全く違う7匹の個性豊かな猫を軸に、イスタンブールの人々と猫の幸せな関係をとらえたドキュメンタリー映画で、最初から最後まで猫がみっちり。どんなにディープな猫不足の日でも、満たされること請け合いです。

舞台は“猫の街”イスタンブール

この映画の舞台は、古くから猫の街として知られるトルコ・イスタンブール。野良猫たちが自由きままに街を歩きまわる姿は、イスタンブールの景観の一部なのです。

驚いたのは、猫たちが街のどこでも、のんびり昼寝を楽しんでいる姿。道ゆく人たちも、猫を見かけると自然に手をのばして撫でて通り過ぎます。猫もまるでおびえていません。本当に、猫と人が融合して暮らしているのです。「虐待する人なんて一人もいないんだな」と、心からうらやましく感じました。

一匹一匹違う猫の性格とライフスタイル、人間との関り方…

猫と人とのコミュニケーションも日本とはだいぶ違っていて、びっくりするエピソードも。

例えば、子猫が生まれ母親になったとたんにハンター猫に性格が激変した虎猫の「サリ」。彼女はいつも魚をくれる仲良しの魚屋の主人に、生まれた子供をわざわざ見せに行くのです!「これからはこの子たちにもよろしく」という挨拶なのかも。

レストラン近くに住みネズミ退治を仕事にしている「アスラン」。「ネズミを捕るのが自分の仕事だと思って、義理堅く働いてくれるんだ。餌をあげている恩返しだと思っているんだろうね」(レストランのご主人)。

喧嘩が強く、旦那を尻にしいているくせに嫉妬深い「サイコパス」。その気の強さは普通ではなく、サイコパスに出会った犬がおびえて飼い主の脚の間に隠れるほどですが、街の人々は「彼女の気の強さ、自立心が強いところが好きなんだ」と温かく見守ります。

高級なデリカテッセンに入り浸って、いつも美味しいエサをもらっている「デュマン」。

礼儀正しいデュマンは決してお客にエサをねだらず、ご飯が欲しくなった時は窓を叩いて店主に知らせます。食べているのはスモークしたお肉に高級チーズ。肥満になる前はローストビーフを与えられていたとか。なんて贅沢な…!

私のお気に入りは、しょっちゅう怪我や病気をしていて、病院通いが絶えないのに、いつもご機嫌なガムシズ。ちなみにガムシズという名前の意味は「お気楽」だそうです。私が最初に暮し、今でも忘れられない猫も、まさにそんな子でした…。

「猫の立ち振る舞いには、女性としてこうありたい優雅さがある」

心に残る言葉もたくさんあります。例えばある女性アーティストは、こう語ります。「この国で女性らしさを表現することは難しい、でも女性として生まれたのだから、ありのままを表現したいわよね」「猫の立ち振る舞いには、私がこうありたいと思う女性らしさがあるの」。

「神はいろいろなものに姿を変えて、我々にメッセージを与えているというが、猫は間違いなく神の使いだ。だから猫と心が通じている時、俺は神に愛されていると感じるんだ」(船乗りの男性)。

毎日10kgもの鶏肉を調理し、何十匹もの猫の世話をすることに生きがいを見出しているある女性。これだけ多くの猫の世話をしていても、彼女は最初に愛した亡き猫のことがいまだに忘れられずにいます。「あの子がいなくなった後、似たような猫を探したこともあるけど、そんなことは無駄だとわかった。もし来世があるなら、誰よりもあの子に会いたい」。うんうん、その気持ち、痛いほどわかります…!

アメリカで外国語ドキュメンタリー歴代3位の大ヒット作品! 

この映画はアメリカでわずか1館のみの劇場公開だったのに、大好評ですぐに130館まで拡大。アメリカで公開された外国語ドキュメンタリー映画として歴代3位の大ヒットを記録しました。その後も20か国以上で公開されています。

ちなみに私は2017年にこの映画が公開された時に劇場で見たのですが、今回この原稿を書くためにDVDで見直し、気に入った表情や動きのシーンを何度も繰り返し見ることができる幸せに浸りました…。

この映画を監督したジェイダ・トルン監督はトルコ生まれアメリカ育ちで、本作が長編デビュー作。幼いころから猫と暮らしていた体験を生かし、ステディカムを駆使し、地上10センチの猫目線から街や人を映し出しています。猫目線で撮影しているから、こんなにもいきいきとした表情が撮れたんですね。

「猫が消えたら、街は空しく見える」

まさに猫にとってパラダイスのようなイスタンブールの街ですが、映画の最後の部分で、ビル開発のために街がどんどん変貌していく様子も描かれています。「もうじき、この街からは野良猫の姿が消えてしまうでしょう」「猫が消えたら、街は空しく見えるはず。居場所を失った猫には家が必要だけど、飼い猫にしたら、あの子たちは猫らしさを失ってしまう」と悲し気に語る女性の言葉が心に残りました。

正直、室内飼いの猫との暮らしに慣れている私たちの目からは、街を自由に歩き回る猫の姿はかなりスリリングな部分もあります。「そんな汚いたまり水を飲んで大丈夫?」「拾い食いはダメ」…。でも映画を観終わると逆に、「室内飼いで一生、危険も飢えも知らずに暮らせることが、猫にとって本当の幸せなのかな?」という疑問が浮かびます。

ビルが爆発したり、恋が生まれたり、というドラマティックな展開を期待すると期待はずれかもしれないけれど、「猫と、猫を愛する人たちの幸せな姿を見ていたい」というニーズを、これほど満たしてくれる映画はほかにないと思います。そして映画を観終わった後には、イスタンブールに旅をしてきたような気分にも浸れますよ!

『猫が教えてくれたこと』
発売元:アンプラグド
販売元:ポニーキャニオン
価格:DVD¥3,800(本体)+税、Blu-ray¥4,700(本体)+税
(C)2016 Nine Cats LLC

文/桑原恵美子
協力/(株)ポニーキャニオン

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