• 病気事典

口のにおいがきになる

犬の口がくさい場合、その多くは歯と歯ぐきの間に歯垢や歯石が溜まっている。歯垢を放置すると歯ぐきを刺激して炎症を起こす歯周病になりかねない。歯周病が進行すると、膿が歯根にたまることでにおいを発するようになる。また、口の中の傷や炎症、内臓疾患などでもにおいを発する場合がある。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 食べづらそうにしている
② 歯がぐらついている
③ 舌や唇がただれている
④ 熱や咳などのほかの症状がある
⑤ 元気がない

■犬の口臭の原因で最も多いのは、歯周病

健康で病気の心配がない犬でも、口を開けてハァハァ呼吸する時間が長い犬は、唾液が乾燥し濃縮されることで、口のにおいが強く感じられる。口を開けてハアハアする時間が長い夏場は、犬にとって快適な室温に変えることで、口呼吸が減り、口の臭いが改善することがある。 口臭の原因で最も多いのは、歯周病が原因による悪臭である。日本では成犬の7~8割以上が歯周病に罹患しているという保険会社のデータもある。口内環境を正常に保つことが大切。 腎臓や肝臓が正常に機能していない場合も口が臭くなる。便などで体の外に排泄される物質が体内に溜まってしまうと、口の中の臭いが急に強く感じられるようになる。また、胃腸炎など内臓が原因で、口が臭く感じられることも多い。

★飼い主さんが自宅でできる予防

人間に比べると犬は歯垢が歯石へと変化する時間が短いので、短期間で歯周病に罹患しやすい特性をもっている。口腔内の環境改善をするために、定期的に歯ブラシや歯石除去をすることで、悪化を防ぐことができる。
腸内環境を整えることで、口臭を抑えることができる場合もあるので、まずは原因を確かめて、正しい処置をすることが大切。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

食べ物と歯周病ケアで口臭予防を

美味しい霜降りの和牛はごちそうなので、つい愛犬にも与えたくなってしまいますが、こうした脂質の多い肉を過剰摂取すると、腸内の悪玉菌が増殖してしまい、口が臭くなってしまうことがあります。愛犬に合ったフードを適正量与えることで、正常な腸内環境を維持することができます。 口腔内を清潔に保つための歯磨きはぜひ習慣づけて欲しいものですが、人用のキシリトール入り歯磨き粉は犬には使えません。キシリトール中毒の原因となるので、注意しましょう。また、歯石を取る目的で、固い骨を与えて続けていると、歯がもろくなったり、欠けてしまうこともあるので、こちらも注意しながら与えるようにしてください。医療機関で、定期的に歯石除去の処置をうけることで、口臭を防ぎ、高齢になっても美味しくご飯を食べることができるようになります。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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