• 病気事典

しつこく頭を振る

耳の異常を訴えているかもしれない。耳の穴に異物が混入したり炎症している場合、耳の内部の違和感を外に出そうとして頭を振ることがある。また、耳を壁にこすりつける、片耳だけが元気なく傾く、などの異常が現れた場合も耳の病気の可能性が。頭を振った場合は、必ず耳の中も確認すること。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 耳を触ると嫌がる
② 耳の周りに炎症などがある
③ 異物が入った
④ 耳垢がたまっている
⑤ 耳を痒がっている
⑥ 耳の様子や行動を確認しよう

  • 白い粉状のものが付いている
    耳の中に寄生虫がいるかも。
  • 臭いにおいがする
    臭いにおいを発生する場合は病気の可能性がある。
  • 耳の後ろをよくかく
    かゆみや痛みがある可能性がある。
  • 片耳が傾く
    片耳に異常がある場合、そちらのみが元気なく傾く。
  • 耳を壁や地面にこすりつける
    耳の中にかゆみが発生している可能性が高い。
  • 耳垢に膿がつく
    外耳炎や中耳炎の可能性がある。
  • 耳垢がチョコレート色
    ダニや細菌が繁殖しているかも
  • 耳垢が黒色
    炎症が悪化して出血している疑い

耳の異常以外にも、ストレスサインとして首を振ることがある。カーミングシグナルと呼ばれるもので、犬にとって大きな環境の変化や強いストレス、不快感を感じた場合にブルブルと首を振る。これは一過性のことが多いため、継続してしつこく首を振る場合は、第一に耳の異常を疑う。ただし、脳腫瘍など頭の中の異常で首を振るケースもあるので、心配な場合は専門医にも相談すること。脳腫瘍が多い犬種はゴールデン、ラブラドール、ブルドッグ、ボストンテリア等の短頭種など。MRI検査により、早期発見が可能。

★家庭でできる予防

ゴールデンやラブラドールなどたれ耳の犬種は定期的に耳のケアを行い、清潔に保つこと。洗浄液を含ませたコットンで優しく拭く。または、洗浄液を耳の中に入れ、耳と耳の周りを優しくマッサージするように揉んだ後、汚れた液体をきれいにふき取る。ただし、鼓膜に異常がある場合には洗浄液を用いた耳洗浄は危険なので、飼い主が、耳に違和感を感じたら、すぐにホームドクターに相談すること。飼い主が定期的に耳の臭いを嗅いで、いつもと違う、嫌な臭いがしたら早めにケアする。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

黒くて目立たないので、意外と見落とすことの多い耳についたダニ


散歩の時に、草藪に入ってしまい、耳にダニを付けてしまうことがあります。犬は頭を強く振って、耳のダニを振り落とそうとしていましたが、血を吸ったダニは簡単に落ちません。無理に引っ張ると、ダニの卵を振りまいてしまうことにもなるので、上手に取るためにはコツが必要です。ホームドクターに相談しましょう。耳を清潔に保つケアは家庭でも十分可能です。耳垢がたまっていると、独特の臭いがします。愛犬とのボディタッチをしながら、耳を愛撫して、嫌がらないかどうか、変な臭いがしないかどうかを確かめてみるのも良いでしょうね。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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