• 病気事典

歩行異常が見られる

最も多いのは、外傷による痛み、骨や関節の異常など。足を触ったり観察することである程度把握できるようになる。もし外傷がない場合は、骨や関節の異常が考えられる。また、歩き方によっては病気を特定できる場合もあるので、獣医師に詳しく伝えられるよう、どんな仕草で歩いているか観察しよう。
ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① どの足が異常なのかをチェック
② 患肢は1本だけか、2本あるいは全部か
③ 患肢が変わっていないか(昨日は右後肢、今日は左前肢など)
④ 患肢を挙上する前に「キャンッ!」などの声を上げたか
⑤ 触ると痛がる
⑥ 元気がない
⑦ 壁にぶつかるようになっているか
⑧ 熱や咳など、他の症状がある
⑨ 歩き方に異常はないか
  • 後ろ足を引きずる
    あるいは前足だけで歩こうとする場合、腰部の脊髄を痛めている場合も。
  • フラフラ歩く
    脳や神経の障害が考えられる。また感染症などで病弱している可能性も。
  • 片方の足を引きずる
    骨折や脱臼の可能性がある。その場合は、患部を動かさないように。
  • 立ち上がりにくそう
    立ち上がるまでに時間がかかる場合は、関節や後肢の神経に障害が起こっているかも。
  • ギクシャク歩く
    ぎこちない歩き方の場合は、腰の骨や股関節の病気が疑われる。
  • 階段の上り下りがつらそう
    骨や関節の異常が考えられる。

■異常歩行の原因は多い

椎間板ヘルニアや骨折、股関節形成不全など、身体の運動機能の異常が原因となるほか、クリプトコッカス症といった感染症や、脳の障害、眼の病気、外耳炎など耳の病気、認知障害でも異常歩行となる場合がある。また、先天的な心臓疾患から、血液の循環が正常ではないために、異常な歩行が見られることもあり、異常歩行の原因は多岐に渡っている。
ひとつの目安として、異常歩行とともに、1)触ろうとすると悲鳴をあげる、2)水も飲まず、食欲が全くない、3)座り込んで全く立ち上がらない、といった3つの症状が表れた場合は、重症と考えて、すぐにかかりつけの獣医師に相談すること。

★飼い主さんが自宅でできる予防

パグやフレンチブルドッグ、チワワといった特定の犬種に見られる壊死性髄膜脳炎は、脳内が壊死して歩行困難になる。また、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、歩行困難を伴う変性性脊髄症になる遺伝子をもっていることがある。飼育している犬種に多い病気をあらかじめ把握しておき、万が一に備えて定期検診しておくことで、病気を未然に防いだり、病気になっても早期発見により負担を軽くすることができる。
犬の椎間板ヘルニアの予防では1)足腰の負担を軽くするような住環境の見直し、2)正しい抱き方、3)肥満予防、の3点が有効。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

無意識に犬の負担になる姿勢をとらせない

犬の椎間板ヘルニアでは、ナックリングと呼ばれる独特の歩行が特徴です。椎間板ヘルニアを予防するためには、床が滑らないようにしたり、抱き上げ方に注意するなど、飼い主さんのちょっとした工夫で大きな効果を得ることができます。犬が人と同じように後ろ足で立ち上がる姿も、可愛くてついやってしまいがちですが、ダックスフントなど胴長の犬にとっては負担が大きいのです。抱っこも床と背中が平行になるように、習慣づけておくと良いでしょう。無意識に犬の負担になるような行動をとらせないことで、病気の発症を抑えたり、痛みのない生活が可能です。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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