• 病気事典

嘔吐する

食道や胃に異常があると起こりやすい嘔吐。嘔吐後でも食欲がある場合は問題になることは少ないが、連続的に吐く場合などは病気が疑われる。また、空嘔吐や嘔吐物に血が混じっている、便のにおいがする、黄色い泡状の液体を吐く、などは注意が必要。なるべく早く病院に行くこと。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 食事の内容はいつもと同じ
② 食欲がない
③ よだれを垂らしている
④ 家の中でなくなっている物がある
⑤ 熱や咳などのほかの症状がある
⑥ 嘔吐物に血が混じっていたり便のにおいがする
⑦ 吐こうとするが吐けない

■見極めたい「嘔吐」と「吐出」

口から吐き出す状態は、大きく嘔吐と吐出の二つにわけられる。嘔吐は食べたものが食道から胃まで到達した後で吐き出すことで、吐出は胃まで到達する前に吐き出すこと。どちらの状態かで病気の診断ができる場合が多い。吐出も食道炎や食道拡張症など、異常や病気が原因となる。
上記の1-7のうち、特に注意して確認してほしいのが次の4点。1)一日2回以上するなど、回数はどれぐらいか。2)いつ吐いたか。3)嘔吐した物から血液が混じっていたり、異臭がするかどうか。4)嘔吐後の状態、である。この4点を調べると、緊急性の高い嘔吐かそうでないものか、判断できる場合が多い。 一日に2回以上吐くなど、回数が多かったり、食べたり飲んだりした後に必ず吐くようなケースはすぐに治療が必要なケースが多い。また、お腹が空いた早朝、習慣的に白や黄色の泡状のものを吐く場合は逆流性胃炎が考えられる。
嘔吐物に血が混じっていたり、明らかな異臭があるほか、フードの色ではない、異常な色の物が混じっていたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談すること。 嘔吐後にぐったりして横たわったり、フラフラ歩く、呼びかけても来なかったり、下痢をするなど、いつもの様子と明らかに違う場合も緊急性を要する嘔吐と判断して、すぐに対応すること。

★飼い主さんが自宅でできる予防

異物誤飲による嘔吐の予防は、飼主さんが自宅でできる予防のひとつ。人間の薬など、犬にとって毒になるものは必ず引き出しの中に保管するか、犬が入らない部屋に置く。
嘔吐する病気はおおまかに言って、消化器系の異常によるもの、感染症が原因のもの、脳神経系の異常や熱中症など消化器系以外の臓器の異常によるものに分けられる。感染症では犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパーウイルス感染症、レプトスピラ感染症など、ワクチンにより予防できる病気が多いので、定期的な予防接種を行うことで、防ぐことができる。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

目の病気で吐くこともあります

吐いた後、水を飲み、その後は水を吐かなかったり、食欲があるような場合は、命にかかわるような嘔吐ではないケースが多いので、飼主さんは吐いた後の状態をチェックしておくと良いでしょう。とはいえ、犬にとって吐くのは体の負担も大きく、脱水症状などを引き起こしやすくなります。緊急性のない嘔吐であっても、できるだけホームドクターに相談するのをおすすめします。その時、実際に吐いたものを持っていったり写真を撮ってもって行ったりすると、病気の診断がしやすくなります。
ペットの高齢化がすすみ、高齢期特有の病気に罹患するケースが増えています。たとえば、嘔吐のほか、目が充血していたり、頭をさわるのを嫌がるようになったら、眼科検診をおすすめします。また、犬のそけいヘルニアでも嘔吐する場合があります。こうした病気は定期検診で異常が見つかるケースが多いので、一年に一度は健康診断をしておくと安心ですね。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
この症状にあてはまる病気
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