• 病気事典

生殖器が腫れている

オスの生殖器が腫れる場合、傷の化膿や腫瘍の可能性がある。腫瘍の場合は、皮膚や被毛などのそのほかの部分にも異常が起こりやすいので確認しよう。また、陰茎が腫れることで尿が出にくいなどの症状も現れることがあるので仕草を観察すること。メスの生殖器の腫れは、子宮蓄膿症や性ホルモンの異常、細菌感染などによって起こる場合がある。発熱やお腹の膨れ、外陰部の腫れなど、ほかの症状も確認すること。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

・オスの場合
① 皮膚や被毛にも異常がある
② 睾丸や陰茎が腫れている
③ 熱や咳などのほかの症状がある
④ お腹が膨れている
⑤ 肛門周囲が腫れている
⑥ 糞便が扁平状になっている
・メスの場合
① 皮膚や被毛にも異常がある
② 熱や咳などのほかの症状がある
③ お腹が膨れている
④ 外陰部が腫れている
⑤ 外陰部から白い液体が出ている
⑥ 水を多く飲む
⑦ 元気がない

★オスの場合に多い包皮炎、膀胱炎などによる陰茎腫大

オスが発情期に生殖器を強く刺激して、炎症を起こして腫れてしまうことがある。オスに多い包皮炎は、ペニスの外側の表面とそれを包む包皮の内側部分に炎症を起こす病気で、細菌に感染して起きる。また、亀頭部分を舐めて、唾液から感染を起こし腫れることもある。強い炎症を起こすと出血するケースも多い。また、膀胱炎を起こして、残尿感があると、亀頭部分を舐めすぎて、腫大させてしまうこともある。
メスの生殖器の腫れは、子宮蓄膿症などの子宮疾患によるものが多い。子宮内に膿汁がたまる病気で、進行すると膿汁や分泌物が出てくる。また、膣炎や陰部周りの皮膚炎により、腫れているように見えることがある。

★飼い主さんが自宅でできる予防

オスの包皮炎をそのまま放置しておくと、病気が進行して尿道炎や膀胱炎になる場合があるので、異常を感じたらすぐにホームドクターと相談すること。地面にペニスの先の毛がついてしまうようになったら、カットして清潔に保つことで病気の予防となる。
メスの子宮蓄膿症は高齢になると増え、8歳以上で半分近い犬が罹患すると言う保険会社のデータもある。最も効果的な予防法は避妊手術で、繁殖させないと判断したら、早めの手術で予防できる。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

避妊・去勢手術を病気の予防と考えてみては?


どうしても繁殖させたいと考えている飼い主さんは別ですが、避妊・去勢手術は愛犬を病気から守る、有効な手段のひとつでもあります。女の子の場合は乳腺腫瘍の予防にもなるので、検討してみてはいかがでしょうか。動物病院で子宮蓄膿症と診断されるケースは、重症であることが多く、手術が必要になる割合が多いのです。さらに、手術は高齢になればなるほど、負担が大きくなってしまいます。ちなみに、子宮蓄膿症には開放性と閉鎖性があり、開放性だと分泌物が出ることがあります。避妊手術をしていない女の子の場合には、普段よりなんとなく元気・食欲がない、または飲水量が増えたりしている場合には、かかりつけの先生に腹部超音波検査をしてもらうようにしましょう。子宮内に液体貯留がある場合には、もしかしたら子宮蓄膿症かもしれません。
普段からお腹などいろいろなところをタッチしたり、毛並みを見て異常がないか、または歯肉の色(可視粘膜)をチェックしておくと、早期発見につながります。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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