犬の病気事典

耳から異臭がする

耳垢がたまると細菌や寄生虫などに感染して炎症を起こす場合がある。そのため定期的なお手入れが重要だ。また、異物の混入によって耳の中に傷ができたり、アレルギー性皮膚炎などの病気によって耳に炎症が起こる場合もある。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 異物が入った
② 耳垢がたまっている
③ 耳垢が黒茶色
④ 耳を痒がっている
⑤ 耳全体に炎症や脱毛が見えられる

★犬の耳は構造上、蒸れやすく汚れがたまりやすい

人の耳は外耳から中耳、内耳まで一直線なのに対して、犬の耳は外耳道がL字型に折れているため、中が蒸れやすく、垢がたまりやすくなっている。
感染や炎症は外耳から内耳へと進行していく。耳垢の量が急に増えたり、後ろ足で耳をかく仕草が増えたり、頭を振って、耳をこすりつける動作が見られたら、すぐに獣医師に相談する。

外耳炎は1)細菌感染、2)真菌(マラセチア)感染、3)耳ダニの3つが原因で起きることが多い。1)は黄色やドロッとした耳垢が出て、膿のような臭いがする。2)は茶色い耳垢が出て、独特の臭いがする。3)は大量の黒い耳垢が出る。

★飼い主さんが自宅でできる予防

普段から耳を清潔に保つことで、外耳炎の予防となるが、やり過ぎもよくない。こまめに耳をチェックして臭いがしていないか、汚れていないかを見ながら、耳掃除を行う。特に耳が垂れているタイプの犬種は中が蒸れやすいので、耳の毛をカットするなどのトリミングが効果的。
また、耳掃除には綿棒などは使用せず、コットンやなどで見えている範囲のみを払拭する。綿棒を使用することで、L字に曲がっている場所を傷つけて炎症を引き起こしてしまうケースが多いので要注意。

◎ 獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

日ごろの耳ケアのポイントはやさしく、ていねいに

耳垢は弱酸性をしていて、殺菌作用があります。正常な耳垢は自然に外に出てしまうので、むやみに掃除をし過ぎると、かえって炎症の原因となってしまいます。たれ耳や、過去に外耳炎になったことのある子で週1回ぐらい。健康で立ち耳の子は2週間に1回からひと月に1回ぐらいで、十分だと思います。日常的に様子を見て、汚れていたらその都度、ケアしましょう。
以前の飼育書などでは「耳毛は飼主さんが指で抜きましょう」と書いてありましたが、最近は抜くのではなくカットの方が安全で、耳を傷めないことがわかってきました。また、液体のクリーナーを耳に入れて外からゴリゴリ揉むやり方も、汚れが落ちにくいことが明らかになったため、現在はあまり行われていません。力を入れてこすらず、やさしくていねいにケアしてあげてください。
(ット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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