• 病気事典

よだれが大量に出る

犬がよだれを出すのは、食べ物を見たりにおいを嗅いだりした時以外に、運動直後や気温の上昇時にも出すことがある。しかし、注意が必要なのは流れるように出る、大量に出る、いつも溜まっている、などといったよだれの出方が異常な場合。そうした場合は、口の病気が原因になっていることが多いので、口の中やその周辺を確認すること。また、異物誤飲、熱中症、日射病、中毒症、胃捻転、神経疾患などが原因でよだれが出る場合もある。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 食べづらそうにしている
② 食後すぐに吐く
③ 口臭がする(歯周病がある)
④ 長時間、乗り物に乗った
⑤ 家の中から無くなっている物がある
⑥ 熱や咳などのほかの症状がある
⑦ 食事を変えた
⑧ 顔の片方だけ、または両方が垂れ下がっている
⑨ 嘔吐しながらの大量のよだれ
⑩ よだれに血が混じっている場合
⑪ よだれ自体が泡状態で、ぶくぶくしている
⑫ 吐きそうにしているが、吐けないでよだれを出す
⑬ 臭かったり、刺激的な匂いがするよだれ
よだれが出ている症状の中で、④無くなっている物がある、という中に、犬が食べて中毒を起こす食べ物(チョコレート、玉ねぎ、乾電池など)が含まれていた時は、すぐにホームドクターに連絡すること。また、飼い主の呼びかけに犬が反応せず、ぐったりしてしまっている時や、腹部が膨れていてよだれが大量に出ている場合も命にかかわる危険なケースであることが多いので、すぐにかかりつけの獣医師に連絡する。
大型犬の場合、特に胃捻転・胃拡張には注意が必要。食後、短時間でお腹が膨れ上がって、よだれをダラダラ出し、うまく吐けない状態を見かけたら、すぐにホームドクターに相談する。
一般的に、大型犬は唾液が口の中に多く留まり、よだれとして口から出るので、小型犬に比べるとよだれの量は多いように見える。特にゴールデンやラブラドール・レトリーバーやブルドッグ、ボクサー、バーニーズ・マウンテン・ドッグなどは唇にひだ状のたるみがあり、たるみから口内の唾液が外へと垂れてしまうため、異常がなくても、よだれが目立ってしまう。

★家庭でできる予防

口内環境を清潔の保ち、家庭でも習慣的に歯周病予防対策を行うこと。歯周病が悪化して、顎の骨がもろくなり、骨折してよだれが止まらないケースもあるので注意が必要。また、口腔内に異物が入っていてよだれが出る場合も意外と多い。家庭内では誤って飲み込まないように、縫い針や棘のある植物、突き刺さる危険のある鶏の骨や焼き鳥の串などは放置しておかないこと。大型犬の胃捻転・胃拡張を防ぐためには、早食いを避け、食後はゆっくり休ませて運動を控えるほか、消化が良いフードへの切り替えなどの対策を。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

熱中症や車酔いでも、よだれをダラダラ出すことがあります

夏になると人間でも注意しなければならない熱中症は、犬にとっても危険な病気です。ゼイゼイするような荒い呼吸と同時に、よだれをダラダラと大量に垂らすようになります。閉め切った室内で長時間、水も無く留守番させてしまったり、炎天下の海岸などを長時間の散歩に連れ出したりするのはとても危険です。
よく飼い主さんから相談を受けるのは、車酔いに関するよだれの症状です。脳内にある吐き気を引き起こす神経と、唾液の分泌を促す神経が近くにあるので、吐き気とともによだれも出てくるのです。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
この症状にあてはまる病気
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犬の食物性アレルギー

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犬パルボウイルス感染症

狂犬病


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