• 病気事典

目ヤニや涙が出る

普段から涙がたまったり、濁った涙を流す場合は、病気の疑いが考えられる。涙は目から鼻に排出される仕組みだが、病気によりスムーズに流れなくなると涙が過剰に出るほか、まつげや被毛、異物、細菌などが目に入ることで涙が出ることも。また、透明な目ヤニが出る場合は、過剰な涙が原因となることが多く、一方、色の付いた目ヤニは、感染症にかかっていることが疑われる。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 目の周辺が赤い
② ひどく痒がっている
③ ほかの犬とケンカをした
④ まぶたを閉じていることが多い
⑤ 目が腫れている
⑥ 目の周りの毛が目に当たっている
⑦ 瞳孔の大きさが違う
⑧ 暗い部屋でも瞳孔が小さい

■目や目ヤニ、涙の状態を確認しよう

・目ヤニに膿が混じっている
膿が混じった黄緑色の目ヤニは細菌が繁殖している可能性がある。悪化させる前に病院へ。
・目を細めている
ホコリなどの異物が入り角膜が傷ついている可能性がある。
・目の周りの毛が茶色に変色
溜まった涙を放置することで細菌が繁殖し目の周りの被毛を茶色に変色させる場合がある。
・まぶたが腫れている
目ヤニが出てまぶたが腫れる場合は、結膜炎の可能性が考えられる。また、人で言うものもらいのようなもの(麦粒腫)や炎症性疾患(霰粒腫)の可能性もあるので、早めに動物病院へ。

★目ヤニは正常なものと異常なものの二つ

目ヤニは老廃物と目を保護している粘液が混じりあってできる。正常な場合は瞬きをするときに涙で流れるため、目ヤニはたまらない。寝ている時はこうした老廃物が涙で流れないため、目ヤニとなってたまるが、これは正常なものである。
目ヤニの色が異常だったり、量が多い場合はすぐにかかりつけの獣医師に相談する。

★涙が増える主な原因

涙が増える主な原因は、ゴミなどの異物が目に入った時、細菌の感染、目や鼻の異常が考えられる。目に細かなゴミなどの異物が入った時、それを涙で洗い流そうとして涙が増える。異物を取り除けば、涙の量は正常の値まで落ちる。
細菌感染により炎症がおきた場合も、涙の量は増える。また、正常な涙は目から「鼻涙管」を通って鼻へと流れる。この管が何らかの原因で詰まると、涙が鼻へ抜けずに目から溢れてくる。

★飼い主さんが自宅でできる予防

目ヤニは付いたままにしておくと、涙やけや、炎症を引き起こす原因となるので、こまめにふき取ることが大切。
目ヤニが大量に出るウイルス感染症があるので、ワクチンは定期的に接種して、感染しても悪化を防ぐために予防しておく。
基本的に目ヤニや涙の異常はあまり様子を見るのではなく、異常を感じたらすぐに獣医師と相談した方が良いと考えて、日ごろから注意しておく。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

涙が出ていたらまず目をチェックしてあげて

愛犬が涙を出していると、悲しいのかと思ってハッとしてしまいますね。でも、感情と涙に関連性があるのかどうか、科学的には、まだよくわかっていません。愛犬が涙を流していたら、飼主さんは目にゴミなどが入っていないか、すぐにチェックしてあげてください。
目の周りの毛が刺激となって涙が出たり、炎症を引き起こすようなケースでは、トリミングで目の周りを上手にカットすることで、症状が改善することがあります。
涙やけの相談をしてくる飼い主さんは多いのですが、鼻涙管に涙が流れにくい構造をしているトイプードルやマルチーズのほか、チワワ、パグなども涙やけになりやすい犬種です。鼻涙管が細かったり詰まりやすい子は定期的にチェックすることで、ひどくなる前に症状をやわらげることが可能なケースもあります。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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