• 病気事典

便に異変がある

便の状態は、食事内容や生活環境の変化によって変わることがあるので、最近の食事内容を振り返り原因を考えることも重要。また、便の状態によっては重い病気の可能性もあるので注意。とくに血便や水様便、粘液便などは緊急の場合があるので、すぐに動物病院へ。病院で定期的に糞便検査を受けておけば判断しにくい異変も発見しやすいので心がけること。

ここをチェック!1つでもあてはまったら要注意!

① 食事の内容はいつもと同じ
② 飲む水の量はいつもと同じ
③ 運動の量はいつもと同じ
④ 排便時の姿勢がいつもと違う
⑤ 薬などは与えていない
⑥ 色と形を確認しよう
  • 軟便
    ティッシュでつまめないやわらかい便。続くようであれば病院へ
  • 水様便
    ほぼ液体状の便。緊急を要する場合があるのですぐに病院へ
  • 粘液便
    便の表面に白っぽい粘液が付いている。すぐに病院へ
  • 血便
    血が混ざってたり、表面に血が付いている。すぐに病院へ
  • タール便
    胃や腸などで出血すると便と混ざり黒っぽくなる場合が。すぐに病院へ
  • 泥状便
    泥のような便。続くようであれば病院へ

■排便の回数や量、排泄時の様子を見る

便の異変が見られた時は、排便姿勢がどんな状態かなどを把握しておくと、病気の診断に役立つ場合がある。いつもと違った便をした上、非常に排便しにくく、苦しそうにいきんでしていたりする場合は、腸の病気なども考えられるので獣医師の診察を受けること。
いつもと同じフードを同じ回数を与えているのに、排便の回数が変化したり、便そのものの量が違うと感じた場合も注意が必要。異常な便と同時に吐いたり、ぐったり立ち上がれなくなった場合はすぐにかかりつけの獣医師に相談する。

★飼い主さんが自宅でできる予防

子犬の時からワクチンを接種して、ワクチンで回避できるウイルス性疾患を防ぐこと。ジステンパー、パルボウイルス、コロナウイルスなどはひどい下痢や血便をする感染症だが、ワクチンで予防できるので、定期的に接種したい。特に子犬や老犬に便の異変が見られた場合、命に危険がある場合が多いので、すぐにかかりつけの獣医師に相談する。
大切なのは、健康ないつもの状態の便を知っておくこと。いつもとどう違うのかを把握しておくと、病気の診断に役立つ場合が多い。

獣医師江本宏平先生のワンポイントアドバイス

定期的な検便で身体の状態を知っておこう

ダイエットフードは繊維質が多く、カロリーが低くおさえられているので、便の量も多くなります。「うちの子、ほかの子に比べると、便の量が多いんです」と言われることがありますが、いつもその量ならば、身体の異常ではないので、大丈夫です。
元気に見えていても、便の異常から病気が発覚することも多いので、変だなと思ったら便を持参してホームドクターと相談してみてください。病気でなくても、検便は犬のストレスなく、健康診断ができるので、定期的に調べるのもおすすめです。動物病院では検便用の容器を用意しているところもあるので、持っていく入れ物に困ったら聞いてみるのもよいかもしれません(すべての動物病院に用意されているわけではありません)。
(ペット往診専門動物病院 わんにゃん保健室、院長江本宏平)
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