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トイレが多いコウハイ 【犬猫家族】

石黒由紀子の犬猫家族

~豆柴センパイと捨て猫コウハイと一緒に~ vol.58

新年おめでとうごございます! 今年もゆるゆるよろしくお願いします。みなさんはどんな年末年始をお過ごしでしたか。1月も半ばを過ぎ、平常を取り戻し「ほっ」としている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 我が家の年末年始は、犬と猫と人とで大移動。大晦日から元旦にかけて、私の実家に1泊するのが恒例です。センパイとコウハイも慣れたもので、おとなしくクルマに揺られていました。今年は渋滞もなくスムーズな帰省で安堵しています。

 さて。そんな年末年始の話題の前に、我が家では、もうひとつの毎度おなじみの……、な出来事が。ほんとうはおなじみになってほしくないことなのですが、年も押し迫ったころ、コウハイが頻繁にトイレに通うようになりました。

 トイレに入っては「じーーーっ」と神妙に宙を見つめる。しばらくすると、ザッ、ザザッ、ザザッ。いつもより念入りに砂をかけて。その繰り返し。トイレから一旦出ても、またトイレ。おっ、これはもしかして……。あぁ、きっとそう(泣)。泣きたいのは私よりもコウハイのほうですね。コウハイは3年前に尿路結石にかかっています。以後、気をつけてはいるものの、冬になるとおしっこが出にくくなるようなことが何度かありました。今回のもきっとそうでしょう。その日はもう夕方だったので、どうぶつ病院には翌日行くことにしました。

 私もちょっと慣れてきました。このまま病院に行くだけでは二度手間になりかねません。コウハイの新鮮なおしっこを持っていかないと。我が家は二層式の猫トイレを使っているので、朝起きたときに、引き出し式になっている下の層(トレイ)に引いてある吸収用のシートを外しておきました。そうすると、いつもなら脱臭作用があるシートに吸収されるおしっこがトレイに溜まり、それを採尿用スポンジ•ウロキャッチャーに吸い込ませて採尿、密閉できる袋に入れて……。まずは、これを持参して検査してもらわないと診察になりません。

 この病気に慣れる前は、コウハイを連れて慌てて病院に行き、その場で採尿したり、ウロキャッチャーを渡されて「採尿後、もう一度来てください」と言われた私でしたが、さすがに学習しました(キリッ☆)

 本猫は「いつもよりは少し元気がないかな」という感じで、痛そうとかつらそうというほどではなさそうです。

 キャリーバッグにコウハイを入れて、徒歩で20分ほどのところにある病院に行きました。ここは、コウハイが保護されて最初に診てもらった病院。梅干しの種を飲み込んだとき、手術をしてもらったのもこちらです。少しは覚えているのかな。病院ではいつもおとなしいコウハイです。受付で、私ははりきって尿を差し出しました。

 しばらく待って診察となり、結果はクロ。やっぱり……。尿比重が高く、結晶(ストルバイト)も混ざっていました。正常値が6~7のPHも9、典型的な尿路結石です。 慢性的ではなさそうなので、皮下点滴と注射をして、様子をみることになりました。食餌もしばらくの間、尿路ケア用のウエットとカリカリを半分ずつ混ぜて。「尿濃度が下がるように、水をたくさん飲ませてくださいね」と先生。「室温を少し高めにしたり水飲み場を増やしたり、一緒に遊んで運動量を増やすことも快方への近道ですよ」。

 そして「もし夜中に痛がるようなことがあったら、様子を見たり、我慢させたりしないで、すぐ夜間救急センターに行ってください」とも。おっと、緊張が走ります。その夜は、夜間救急センターの電話番号をテーブルの上に置き、飲酒は少々控えめに。

 その後は、おしっこも順調に出ているようだし、とても元気にしているコウハイです。養生食は続けていますが、年末年始の帰省も問題ありませんでした。このまま治ってくれることを願っています。でも、もう一度おしっこを持って病院に行かないと。

 この季節になると、猫を飼っている人たちからは「うちの猫が具合悪くて~」とよく聞くようになるのですが、私の周辺ではその多くがオスの尿路系です。寒さに弱いんですね。コウハイはあんなに大きくて被毛もじゃもじゃなのにけっこう弱いのです。

 そういえば、コウハイがお世話になっている病院が「キャットフレンドリークリニック」に指定されていました。

犬と猫の診療時間が分かれていたり、猫専用の診察室があったり、猫のきもちがやわらぐアロマが焚かれていたり……。キャットフレンドリークリニック(CFC)とは、猫を専門に診る先生がいる病院で、機器や環境なども猫に添ったものが備わった病院のこと。国際的な基準があり、基準を満たすとその認定がもらえるようですね。ひらたく言えば「ねこにやさしい病院」ということでしょうか。うれしいですね。こんな病院が増えるといいな。

http://www.jsfm-catfriendly.com/cfc/

石黒由紀子(いしぐろ・ゆきこ)

エッセイスト。栃木県生まれ。日々の中にある小さなしあわせを綴るほか、女性誌や愛犬誌、webに犬と猫との暮らし、グッズや本のリコメンドを執筆。著書に『GOOD DOG BOOK~ゆるゆる犬暮らし~』(文藝春秋)、『なにせ好きなものですから』(学研)、『さんぽ、しあわせ』(マイナビ)など。『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』『犬猫姉弟センパイとコウハイ』『しあわせ4コマ豆柴センパイと捨て猫コウハイ』(ともに幻冬舎)は、幅広い支持を受けロングテールで人気。近著は『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(幻冬舎)

◆石黒由紀子HP
http://www.blueorange.co.jp/yuruyuru/index.htm

◆石黒由紀子instagram
https://www.instagram.com/yukiko_ishiguro_/

◆石黒由紀子Twitter
https://twitter.com/yukikoishiguro

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