TOP>連載 > 末っ子カリドと母子の旅へ【わんちゃんからの贈り物(おでかけ編25)】

  • 連載

末っ子カリドと母子の旅へ【わんちゃんからの贈り物(おでかけ編25)】

紫しえのわんちゃんからの贈り物(おでかけ編25)
末っ子カリドと母子の旅へ

『10歳の旅立ち』と称して、母は私たち子供を母子で海外への旅に連れて行ってくれました。今で言う二分の一成人式の時期です。
兄弟がいると、中々、母と子が一対一で向き合う時間がとれません。ですから、それはとても貴重な時間でした。そして、10歳までに子供たち、一人一人を見て、その子に合った地を母なりに考え、決めてくれました。私はヨーロッパ、弟達はモンゴル、アフリカ。その後、私は10代最後の年にヨーロッパへ留学しました。やはり母は未来への道しるべをしてくれていたのだと思いました。

さて、我家の六男カリドは保護犬出身です。しかも、五男グアポの様にブリーダーさん放棄ではなく、一度、ママと思った方と暮らし、その後、育児放棄されてしまった男の子です。だからでしょうか、私がお出かけする時や、帰宅の際、まるで人間の赤ちゃんのように「ピー、ピー」と、泣くのです。ですからいつもお出かけする際、後ろ髪を引かれる思いですし、帰宅した際は必ずお兄ちゃんのゲバラから抱っこして、「ただいま!」をし、カミノ、グアポ、そしてカリドと抱っこするのですが、カリドだけ「ピー、ピー」と泣くので、一番最初に抱っこしてしまいそうになります。(苦笑)

そんなカリドと一対一で向き合おうと、滋賀県にある、比叡山から琵琶湖を望む地に建つ山のオーベルジュ、星野リゾートロテルド比叡に、母子の旅に出かけることにしました。

山を車でどんどん登って行きます。もう周りは空だけです。「凄いところに来たね!カリちゃん♪」いつもお兄ちゃん達と一緒にいると、何でも一番最後になる末っ子カリド。この旅でママを独り占めにしていることに、嬉しさと同時に動揺している模様・・まあ、普段から大人しく、ワンワン吠えることもありませんが、私の姿が見えなくなると「ピー、ピー」泣く、甘えん坊のカリドにとっては、大好きなママとの思い出になる旅でしょう。

ホテルの中に入ると赤門が続きます。「なんだろうね?」そんな素敵なオブジェを左手に見ながら、お部屋に案内して頂きました。カリドはお部屋の中に入ると、物が置いてある上に座る癖があります。

「何でだろう?」

「何かの上で、前のママを待っていたのだろうか・・」

こちらのホテルは一部屋だけ、わんちゃんと泊まれるお部屋があります。一階のお部屋の前にはチップを引き詰めた、専用のドッグテラスがあります。

「カリちゃん、テラスに出てみよう!」、山の頂きの空気が私たちをリフレッシュしてくれます。

「カリちゃん!、カリちゃん!」何度も私は末っ子くんの名前を呼びます。本当に人間の赤ちゃんのようなカリド。以前に児童相談所からお預かりした里子くんにどことなく似ているカリド。

一時はブラックタンカラーなので、噛み噛みクーお兄ちゃんの様になるかと思っていましたが、ゲバラ、カミノ、グアポお兄ちゃん達のおかげで、ちゃんと教育してくれた様で、本当にお利口さんです。

「弱い犬ほどよく吠える!」ということわざがありますが、本当に弱っていたと思いますが、上手く私に甘えることが出来たので、噛み噛みカリちゃんにならなかったのだと思います。

さて、お食事はわんちゃんはお留守番なので、ママだけで頂きました。雨が降り、雷が鳴りと天候に恵まれなかったのですが、それによって、ヨーロッパに一人で留学していた時の気持ちを思い出しました。

長い道のりでしたが、里親になれて良かったと思います。グアポやカリドは本当に辛い思いをしたのに、頑張ったと思います。そして、彼等を沢山、抱きしめています。抱きしめると、生きるエネルギーを私も貰います。

「彼等に出会えて良かった!」

母子でゆっくり旅に出ると、いつもの慌ただしい生活を離れ、人生を顧みることが出来ます。

さて、この旅はママへのご褒美も頂き、スパでマッサージを受けました。陰陽経路トリートメントは子宮頚がんの後遺症の身体を解きほぐしてくれます。

心身ともにリラックスした私は、カリドの待つお部屋のドアをそーっと開けました。「ピー、ピー」泣きません。お互いリラックスし、そして一対一に向かい合った時間が、カリドを少し大人にしてくれたのでしょう。

翌朝、すっかり雨も上がり、大きなドッグランで沢山、カリドは走り回りました。

それから、眺めの良いテラスでゆっくりとした時を過ごしました。

「ほら、カリド、琵琶湖が見えるね!」

シャンパーニュを頂きながら、素晴らしい景色を眺め、これからの人生設計を描いてみます。そして、カリドを抱きしめました。

私は子宮頚がんのよって、自身の赤ちゃんを失いました。でも、その息子は今は天国にいる長男ケニー、二男クール。ゲバラ、カミノ、グアポ、里子たち、そして、可愛い、可愛い、カリドを私に届けてくれました。

「天国にいる息子たち、ありがとう!ママは幸せです」

「楽しかったね。カリド。パパやお兄ちゃん達が待っているから帰ろうね」

パパ、お兄ちゃん達、カリドと母子の時間を作ってくれてありがとう!

《お知らせ》

わんちゃん同伴OKの隠れ家ラウンジBARオープン!

002

001

「CASA FIESTA 」
住所:東京都世田谷区成城9-32-8 デュークスカーラ成城305
※完全予約制(お一人様小型犬1頭まで)
※予約受付:05057851030
http://r.gnavi.co.jp/gs72zty80000/

わんちゃんお洋服ブランドKENNY

紫 しえ

(むらさき・しえ)エッセイスト・タレント。1963年東京生まれ。パフォーマンス・アーティスト、女優業を経て、93年よりマネージメント業を始め、現在、宍戸錠事務所にて父・宍戸錠ほか、俳優陣のマネージメントを担当するほか、エッセイストとして活動。連載エッセイ「しえの子宮頸がんから始まる新しい旅」(朝日新聞医療サイトApital)、著書に「がんだってルネッサンス」(中央法規出版)等。現在、4頭のチワワ(雄)の母親として子育て中。連載エッセイ 大人レストラン 幹事さんを大切にするお店 by 大人の宴「しえのレジェンド・レストラン」vol.6 大黒屋 幡ヶ谷店(NEKO MOOK)発売中

◆宍戸錠事務所URL:http://www.officejoeshishido.com
◆紫しえブログURL:http://ameblo.jp/shie-essayist/
◆紫しえLINEオフィシャルブログ:http://lineblog.me/murasakishie/
◆息子達のInstagramhttp://instagram.com/guevaracaminoguapocalido/

 

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • 連載

里親に見放された肥満犬、体重半分のダイエットに成功! (1.22)

  • 連載

トイレが多いコウハイ 【犬猫家族】 (1.17)

  • 連載

ゲバラのバースデー旅行、そして初詣へ (1.16)

  • 連載

もしかして、ボケがはじまった? 【犬猫家族】 (12.17)

  • 連載

エリザベスカラーを装着したけど…【犬猫家族】 (11.21)

  • 連載

末っ子カリドと母子の旅へ【わんちゃんからの贈り物(おでかけ編25)】 (11.12)

  • 連載

ハロウィン。【まう助日記】 (10.31)

  • 連載

食欲の秋!ペットフードの選び方について【犬猫家族 特別編】 (10.17)

[PR]
もっと見る

注目のグッズ

これで人気犬!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

どっちを選ぶ?村松誠の2019年版犬猫カレンダー

一緒に洗濯するだけで犬猫の毛を絡み取る『フリーランドリー』

愛犬が粋な日本男児に! クールな和柄の甚平

暗がりに浮かぶ柴イヌのシルエット!『シバウォールライト』

浄水フィルターできれいなお水を愛犬に!『ワンタッチ・ウォーターボトル』

「い草」の香りと畳の心地よさが愛猫を虜にするキャットバスケット

豆柴のまう助がひょっこり「こんにちは」! 日常使いにぴったりのトートが登場

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る