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動物愛護週間について【犬猫家族】

石黒由紀子の犬猫家族

~豆柴センパイと捨て猫コウハイと一緒に~ vol.54

9月20日から26日は動物愛護週間でした。これは「動物の愛護及び動物に関する法律」という中で定められているものです。「ひろく国民の間にある、命あるものである動物の愛護と適正な飼育についての、関心と理解を深めるようにするため」に設けられたものです(もう少し親しみのある言葉でわかりやすい文章ならいいのに…)。この時期に合わせて、環境省や県や市町村などでは、その主旨にあった行事が行われたりします。そんなイベントに参加された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

周囲には、動物やペットに高い関心を持つ人が多いし、特別に「動物愛護週間です!」と宣言しなくても、我が家では日頃より、動物を愛護しているつもりです。しかし、世間一般的にはまだまだ認知されていないのが現状です。

先日、私がメンバーでもある「フリーペッツ•ペットと呼ばれる動物たちの命を考える会」が参加したイベントがありました。新宿区の消費者センターから委託されたイベントで「ペットの終生飼育について」「ペットの一生にはどれくらいのお金がかかるの?」という講座でした。

「ペットの終生飼育」については、絵本『ハルの日』を取り上げました。この絵本は、フリーペッツが小学校などで行っている「いのちの教室」の中で、理解の一助として流されたアニメーションから、新たに描き下ろされた絵本です。

犬のハルは、あたたかい家に迎えられました。その家の子どもとは一緒に散歩し楽しく遊び、しあわせに暮らしていましたが、次第にひとり(1匹)で過ごす時間が増えてきて……。女優の浅田美代子さんによる朗読では、涙する人も。

この絵本の作者である作家の渡辺眞子さん、絵を描かれた絵本作家のどいかやさんによるトークショーもあり、動物にも人間と同じ感情があること、ペットは家族と同じ存在だということ、ペットを簡単に手放したり、捨てたりしてはいけないことについて伝えました。

2017年の環境省の発表によりと、全国の犬猫の処分集は2016年度で5万5998匹。2015年度の8万2902匹からは減少したものの、まだまだ多くの命が奪われています。「一度家族として迎えたら、終生飼育をする」ということについて、みなさんももう一度、心に刻んでくださいね。そして、周囲の人たちにも伝えてほしいと思います。

また、捨てられる命があとを絶たない一方で、ブリーダーの中には無理な繁殖を続け、むやみに命を増やす業者もいます。このバランスの悪さについて、ちょっと冷静に考えてみてください。血統書つきの稀少な種類の動物を育てるのもすばらしいことですが「ペットを迎えるときに、ペットショップに行く前に、保健所や動物愛護団体から迎えるという選択肢もある」ということも知ってほしいと思います。

イベントの後半では「ペットの一生にかかるお金」について、参加者のみなさんとフリーペッツのメンバーとの座談会になりました。

ちなみに我が家の場合。センパイ(豆柴のメス•13歳)の1ヶ月にかかる費用は約5,000円(食費はドライフードが中心。そのほかトイレシートなど消耗品費を含む)、1年間だと約60,000円。年間の医療費は約30,000円(ワクチンなどの注射や感染予防薬、加齢に伴い血液検査もするように)。トリミングには通っておらず、シッターさんにお願いすることもなく、保険にも入っていないので、雑費を年間5,000円として、1年に95,000円。不妊手術には約40,000円、目の下にできものができたときの手術は55,000円かかりました。

コウハイは1ヶ月に約4,000円かかります(ドライフード中心の食費、トイレ砂やシートなど消耗品)、1年間で48,000円。医療費は年間7,000円くらい(ワクチン注射や尿路結石の検査など)。雑費を3,000円としました。すると1年間では58,000円かかります。去勢手術は、30,000円でした。

ちなみに、過去に予想外の医療費250.000円かかってます(梅干しの種を飲み込み、入院&開腹手術)。

イベント会場でも盛り上がりましたが、予想外の医療費に関しては、痛い思い出を持つ方も多いようでした。保険をかけておくのもひとつの方法ですね。また、ペットの高齢化に伴い、加齢とともに、紙パンツなどの消耗費、薬や養生食など医療費費用が加算される傾向です。

1年間にかかる費用、寿命はどれくらいかを考えると、ペットたちの一生にかかる費用がわかります。このようにあたらめて考えると、ペットを飼うって、お金もかかるのです。だからこそ、彼らの一生に寄り添い、大切にしていきたと思います。そんなことを考えた動物愛護週間でした。けれど、動物愛護が当たり前のこととなれば、啓蒙することも、特別に週間をつくる必要もなくなるのですよね。動物愛護活動も、それが当然のこととなって、そんな活動がいらなくなることが一番いいなぁと思います。

9月でセンパイは13歳、コウハイは8歳になりました。2匹とも元気に誕生日を迎えられてうれしいです。これからもよろしくお願いいたします。

石黒由紀子(いしぐろ・ゆきこ)

エッセイスト。栃木県生まれ。日々の中にある小さなしあわせを綴るほか、女性誌や愛犬誌、webに犬と猫との暮らし、グッズや本のリコメンドを執筆。著書に『GOOD DOG BOOK~ゆるゆる犬暮らし~』(文藝春秋)、『なにせ好きなものですから』(学研)、『さんぽ、しあわせ』(マイナビ)など。『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』『犬猫姉弟センパイとコウハイ』『しあわせ4コマ豆柴センパイと捨て猫コウハイ』(ともに幻冬舎)は、幅広い支持を受けロングテールで人気。近著は『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(幻冬舎)

◆石黒由紀子HP
http://www.blueorange.co.jp/yuruyuru/index.htm

◆石黒由紀子instagram
https://www.instagram.com/yukiko_ishiguro_/

◆石黒由紀子Twitter
https://twitter.com/yukikoishiguro

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