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【ペットのがん治療】将来に期待されるがんの治療法「実験的治療」とは?

我々は、2004年から現在まで約12年間で約800症例の種々のがんに対してがんワクチンを作製してきました。その結果、1クールのがんワクチンで陽性になる確率が高いがんとそうでないがんがあることがわかりました。

陽性になる確率が高いがんとしては、乳がん、神経鞘腫、肝細胞がん等があります。いっぽう、陽性になる確率が低いがんとしては、骨肉腫、血管肉腫等があります。ただ、1クールのがんワクチンで陰性になった場合でも、2~4クール実施することにより陽性に転じる症例もありますので、一概に1クールのみで評価するのは難しいです。

犬の乳がんに対してがんワクチンを行った症例と行わなかった症例の術後再発率を図5に示しました。

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図5.犬乳がん再発率 外科手術単独群は論文(Kurzman ID, Gilbertson SR: Semin Vet Med Surg 1: 25-32, 1986)から引用

がんワクチンを実施しなかった場合、1年以内の再発率は約7割に達します。いっぽう、がんワクチンを実施した群では1年以内の再発率は約3割でした。また、「陽性」の場合と「陰性」の場合の再発率を比較しますと、「陽性」の方が再発率は低いという結果でした。

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文/岡本芳晴(おかもとよしはる)

昭和34年兵庫県生まれ。昭和58年北海道大学獣医学部獣医学科卒業。昭和62年北海道大学大学院獣医学研究科予防治療学専攻博士後期課程中途退学(博士号学位取得)。昭和62年より鳥取大学助手農学部。平成15年教授に就任。

◆専門:獣医外科学(小動物外科専門医)
◆主な研究テーマ:がんに対する先端的治療(がん免疫療法、光線温熱化学療法等)の開発、内視鏡下手術の獣医臨床応用、等
◆所属学会:日本獣医学会(評議員)他
◆趣味:詩吟、家庭菜園、海草採取、バイク、ワイン、読書

配信サイト:「ペットゥモロー」
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