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こんな音が怖いのか?【柴門ふみの50過ぎて犬を飼う】

柴門ふみの50過ぎて犬を飼う(18)

こんな音が怖いのか?

リンコが我が家に来てから、もうすぐ4年になろうとしている。

仔犬期、リンコは家じゅうのものに噛みつき、おかげで壁もカーペットもボロボロにされた。けれど、

「もう少し成長すれば、落ち着くはず。それまでの我慢」

そう信じて私は耐えていたのだった。

さて4年が経ち、リンコの噛みつき癖は収まりました。では、穏やかなwith dog ライフが私に訪れているかというと、じつはそうでもない。

仔犬期に、ドッグトレーナーさんにボール投げ遊びを教わった。当初は、私が投げたボールを全速力で追いかけ、それをくわえ再び全速力で駆け戻ってくる姿が愛おしくて、ボール投げは私にとっても毎日の楽しみだった。

ところが1年も2年も経つと、さすがに飽きてきた。もちろん私の方が、である。リンコは相変わらず私の姿を見つけるや、目をキラキラさせながらボールをくわえてきて

「投げて」

と催促する。コーギーなので尻尾は無い。その代わりお尻を小刻みに振り続けるのだ。

「ママは、飽きた」

私はリンコに通告する。

「ひとりで遊んでて」

しかし言葉のわからない犬は、無邪気な輝く瞳で、ただお尻を振り続けているのだった。

おそらく、犬には「飽きる」という概念がないのだろう。

「いつになったら、落ち着いた暮らしが私にやってくるのだろう?」

一日中犬に追いかけられ、遊んで遊んでとせがまれ、せわしないったらありゃしない。

人間の子もせわしなかったが、小学校に上がる頃から段々落ち着き、中学生では親との会話も減って、静かな時間が私に戻った。リンコは4歳なので、人間で言えば30歳近い。それなのに、まだボールで遊びたいのか?

「いったい犬は何歳になったら落ち着くの?」

愛犬家の友人に聞いてみた。すると、

「ウチは7歳だけどまだ落ち着かないわよ。10歳過ぎると老犬で寝てばっかりになるらしいけど」

というと、あと5~6年せわしない暮らしが続くということになる。

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