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老化と間違えやすい病気!犬の甲状腺機能低下症とは?【Dr.古江のお悩み相談室】

しかしながら、発生頻度はそれほど高くありませんが、ふらつきや顔面神経麻痺、前庭障害といった末梢神経の障害が認められることもあります。ケイレン発作の原因が実は甲状腺機能低下症が原因だったというケースもあります。

症状から甲状腺機能低下症を疑った場合は、診断するために甲状腺機能検査として、サイロキシン(T4)、遊離サイロキシン(FT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定します。甲状腺ホルモンは普段でもある程度の変動があったり、他の病気隠れていると甲状腺ホルモンが減ってしまうことがあるため、グレーゾーンの子の場合は、間を置いて再検査をすることもあります。

甲状腺機能低下症の原因は、免疫介在性リンパ球性の甲状腺炎/特発生の甲状腺萎縮が多いと言われており、基本的に「治る病気」ではありません。

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では、甲状腺機能低下症と診断された場合の治療はどうするのでしょうか?

それは、不足したホルモンを補充するホルモン補充療法になります。足りないホルモンを足しながら、ちょうどいい量になる様にコントロールしていくと思って下さい。お薬が過剰になり過ぎた場合は、薬によって甲状腺機能亢進症の状態になってしまうので、定期的に甲状腺ホルモンの測定をして薬の量が適正であるか、経過をみていかないといけないんですね。

また、甲状腺機能低下症になりやすい犬種として、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバー、プードル、ビーグル、ダックスフンド、シェットランドシープドッグなどが知られています。これらの犬種の飼い主さんは特に注意をしていてあげてくださいね。

老化だと思っていたら、実は甲状腺機能低下症だったという子の場合、治療を開始すると元気が出ることが多いです。犬らしい生活ができるようになったなんて言われることもあります。上記のような症状に当てはまるシニア犬の子は一度チェックをしてみてもいいかもしれませんよ。

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文/古江加奈子(獣医師)

パーク動物医療センター副院長。福岡県獣医師会、福岡市獣医師会、日本獣医がん学会に所属。言葉の話せない動物を治療するうえで、動物たちに聞く代わりに飼い主から沢山のことを聞き、飼い主とのコミュニケーションを最重視するドクター。
http://parkanimal.jp/

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