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父・宍戸錠と愛犬たちの思い出

紫しえのわんちゃんからの贈り物vol.10

父と愛犬達の思い出

父の愛犬のヘブライ、ブラニアン、カサノバから始まるダックスフント3頭、アルキメデス1世、2世ボクサー2頭、秋田犬、シェパード、私の愛犬、ヨークシャテリア、マルチーズ、チワワ2頭。母の愛犬パグ等、そして、母と、私のお腹の息子がいる天国へ1月18日、享年86歳で父、俳優・宍戸錠は旅立ちました。

本当に犬好きの父でした。私がお腹の赤ちゃんを失ってから、長男のケニー(チワワ)、二男のクール(チワワ)を孫のように迎えてくれました。

そして、会うたびに亡き母同様、スティック系のおやつをくれるので、息子達には父のことを「スティックジージー」と、呼んでいました。

息子達に「スティックジージーのところに行く?」と、聞くと耳をピンとたて、シッポふりふり、最後に喜びジャンプ。

天国にいる二男のカミカミくーちゃんに初めて合わせた時も、長年犬を愛し、飼ってきた父をわかるのか、絶対に私達家族以外は噛み付く態度をとるくーちゃんも、シッポふりふりでした。

そんな父の最後の愛犬のシェパードのサダコ(フルネームはお伝え出来ません。苦笑)が天国に旅立った時、本当に父は喪失していました。あの頃、母を亡くし、サダコを亡くし、家を失くすという、父にとっては辛い時期が続きました。そして、私の息子、長男ケニーと二男クールは私達、親子の喪失感を埋めてくれました。

さらに、父もケニーとクールでおじいちゃまへの準備ができてきました。それから、ゲバラ、カミノ、グアポ(保護犬)、カリド(保護犬)、私は沢山の息子達のママになり、お散歩に皆んなを連れて行った際、一人で散歩している父と偶然会うことが多く(散歩コースが同じなので)、一緒に散歩もしました。

元々、父は大型犬を飼っていて、父と愛犬が散歩すると誰も近寄れない程、ハードボイルド散歩でしたが、私の息子達はチワワと小型犬なので、皆様も「あれ?」っと言う感じで、声もかけて頂くことも増えました。しかし、イメージもあり、恥ずかしさもあるのか、「娘の犬で!」と、言いながら「座れ!!」と、ハードボイルド教育姿を皆様には見せていました。(笑)

児童相談所から里子も来て、着実に父も沢山の孫のおじいちゃまとして、私同様、晩年は穏やかに家族団欒な時を過ごすことができました。

私の息子、長男ケニーと二男クールの骨壷は我家にあります。

たまに、我家に遊びに来ると、父は孫のレリーフの前で手を合わせてくれました。

そんな父が、去年から父とお食事をする際、または会う際に、「お前の息子達と同じくオレの遺骨はお前が家で持っとけ!」と、言い出しました。

そして、「犬は自分の最後がわかるんだぞ!」と。

最後の父の愛犬シェパードの サダコの時も「彼女はもう、わかっている。オレにありがとうと言っている。だからオレはアイスクリームを最後まで口に入れてあげるんだ・・」と、言っていました。

そして「ありがとうな!」と、サダコに。

「おまえも上げてみろ・・」と、父は私にアイスクリームとスプーンを手渡しました。

私は寝たきりになってしまったサダコの口に、甘い、甘い、アイスクリームを入れてあげました。

思えば、最初に会った頃は、大きくて、凶暴で私にとって怖かったサダコ。

私は近寄ることが出来ませんでした。

しかし、時が経ち、だんだんとサダコは私に穏やかになり、甘えるようになり、いつのまにか妹の様な存在になっていったのです。

実は私には、4つ下の妹がいました。彼女は生まれて間もなく、天国へ旅立っていきました。

そう、天国にいる私にとっての妹、父にとっての二女を私達親子はサダコに投影していたのかもしれません。

私にとっても、父にとっても、自分より若い者が先に天国に行くのは、とても辛いことです。

「明日だな・・」と、父。

翌日、父とサダコが心配で実家に行った私は綺麗に掃除された玄関に、そっと座っている父と対面しました。 

「ママの所へ逝ったよ・・」

その後、実家が火災で無くなりました。

サダコが守ってくれていた実家が・・

サダコがなくなって間もなく・・

つづく

《お知らせ》

読売新聞ヨミドクター
しえインタビュー
「里親になりました」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190613-OYTET50023/amp/

東京大人の隠れ家レストラン100選 2020年版

連載エッセイ「紫しえのレジェンド・レストラン」vol.10  追悼 宍戸錠 鮨 銀座 久兵衛

‘父と久兵衛の鮨を食し、彼は空の星となった

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784777024520

わんちゃん同伴OKの隠れ家ラウンジBARオープン!

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※完全予約制(お一人様小型犬1頭まで)
※予約受付:05057851030
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わんちゃんお洋服ブランドKENNY

紫 しえ

(むらさき・しえ)エッセイスト・タレント。1963年東京生まれ。パフォーマンス・アーティスト、女優業を経て、93年よりマネージメント業を始め、現在、宍戸錠事務所にて父・宍戸錠ほか、俳優陣のマネージメントを担当するほか、エッセイストとして活動。連載エッセイ「しえの子宮頸がんから始まる新しい旅」(朝日新聞医療サイトApital)、著書に「がんだってルネッサンス」(中央法規出版)等。現在、4頭のチワワ(雄)の母親として子育て中。東京 大人の隠れ家レストラン148選2019年版 連載エッセイ「紫しえのレジェンド・レストラン」vol.10も発売中。

株式会社宍戸錠事務URL:http://www.officejoeshishido.com
◆紫しえブログURL:http://ameblo.jp/shie-essayist/
◆紫しえLINEオフィシャルブログ:http://lineblog.me/murasakishie/
◆息子達のInstagramhttp://instagram.com/guevaracaminoguapocalido/

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