だるまさんはころばない。【森ネコ、ギャングを迎えて】
森ネコ、ギャングを迎えて
我が家にきて一ヶ月。
ギャングが次第にその姿を見せるようになりました。
階段の上から、ひょっこりと顔を見せて、こちらの様子を伺っています。
別の日の夜、おや、少し体が見えるくらいまで、身を乗り出しています。
これは、ちょっと前進?
また別の日の夜、体の半分以上が見えるくらいまで、ギャングが身を乗り出しています!
そこで気づきました。
これは、日にちをまたいでの、「だるまさんがころんだ」か?
そして次の日の昼間、ついに!ギャングの全貌があらわに!
立ち姿の、凛とした、美しいこと!(完全に親バカ)
その日の夜は、だいぶ下の方まで来ました。後ろ足は上から4段目、前足は上から5段目。
もちろん、そこからスタスタッと逃げてしまうのですが。
そして後日、ついに、一段下の段までやってきました。
だるまさんよ、はやくころんでおくれ〜。
この、愛おしいギャングとだるまさんがころんだを毎日楽しんでいたら、ようやく目の前まで来てくれるようになりました!
くうううう。たまらない。
そして、おそるおそる、ご飯をさしだすと、食べてくれたのです。
「だ、だるまさん、タッチしますよ?」
と言って触ろうとすると、シュターーッと逃げていかれました。むう、まだまだ、だるまさんはころばないかあ。
今日のひとこと。
ギャングとの長い長い、だるまさんがころんだ。最近は、ご飯をあげながらついに「タッチ!」ができるようになりました。むしろ、それを境にして、階段の下までご飯をおねだりするようになったのです。ご飯をあげて、頭をなでなでするのはできるのですが、やっぱり単に近づこうとすると、俊足で逃げていきます。じっくりと時間をかけて、もっと距離を縮めていきたいです。
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写真・文/小林 希(こばやしのぞみ)
旅、島、猫を愛する旅作家//Officeひるねこ代表
東京都出身。在学中写真部に所属。2005年サイバーエージェントに入社、出版社に配属。2011年末に退社し、世界放浪の旅へ。1年後帰国して、『恋する旅女、世界をゆくー29歳、会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎文庫)で作家に転身。主に旅、島、猫をテーマに執筆活動・写真活動している。著作など多数。また、瀬戸内海の讃岐広島に「ゲストハウスひるねこ」をオープンするなど、島プロジェクトを立ち上げ、地域おこしに奔走する。現在世界65カ国、日本の離島80島をめぐる。年150日は東京以外の他拠点生活。旅でみんながつながるオンラインサロン『しま、ねこ、ときどき海外』運営し、サロンメンバー(ひるねこ隊)の隊長として、さまざまな旅企画など実行中。女性誌『CLASSY』やデジカメWatchで連載中。


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