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そして今日も捨てられていた猫がいる。

猫を捨てるということ。

ことあるごとに「猫は捨てないで欲しい」「捨てたらどうなるか」を書いているが、捨て猫の多くのケースが「ここには沢山の猫がいるから」という理由で「ここなら大丈夫」と置き去りにされている気がする。僕の実家でも猫を飼っており、玄関先に猫を置き去りにされていたことが何度もあった。しかし、それは大きな間違い。置き去りにされた猫は知らない場所でストレスを感じながら、時には命を削りながら生きていこうとする。

猫に限らず動物には「テリトリー(縄張り)」がある。それは人間も同じで、例えば知らない人が自分の家に突然上がり込んでTVを観てくつろいでいたり、冷蔵庫の中を勝手に漁っていたらどうだろう?驚くと同時に「ここは自分の家だ」と主張しながら怒って追い出すことだろう。野良猫も家こそ無いがまったく同じ感覚。場合によってはテリトリーに入った瞬間に攻撃をされて怪我をする場合もある。そして食事にありつけることも少ない。

以前、置き去りにされたばかりの仔猫を見つけた雄猫が、仔猫の首に噛みつき、振り回して殺してしまったことがあった。突然の侵入者にはそれがたとえ仔猫であろうと容赦はしない。これが現実。

人間の感覚で「大丈夫だろう」は動物界では当てはまらない。

SNSの怖さ。

「○○○へきました!猫が沢山いて幸せ♡」とか「ここは猫の楽園♪」などのハッシュタグやチェックイン機能を使ったSNSへの投稿も捨て猫の増加数と比例しているようにも見える。僕は記事などを書き、場所を明記する必要がある場合は必ずそこの方(責任者など)に確認、了承をいただくようにし、一定の配慮をしている。やはり安易な行動が、その場所の方たちに迷惑をかけたり、何よりそこにいる猫たちに可哀想な思いをさせる可能性が高いからだ。

猫が好きな人なら、そこに猫がいるだけで幸せな気持ちになれるだろう。そしてほとんどの人が「かわいい♡」と言いながら携帯電話のカメラを猫に向けるだろう。僕も同じだからその気持ちはよくわかる。しかし、人間の間では「タグ付けないで」などとコミュニケーションが取れるが、猫たちはそうはいかない。猫の写真を撮っている方を見かけると「ハッシュタグで猫と場所をリンクさせないでくださいね」「猫の写真にチェックイン機能は使わないでくださいね」と理由を話しながらお願いをしているが、理解を示してくれる方もいれば、逆ギレをされてしまうこともしばしば。。。

人間同様に、場所や猫にも「マナー」は必要ですね。

猫探しは身の回りから。

僕の事務所にも2匹の猫がいる。1匹は「ねこじるし」というサイトで里親募集をしていたお坊さんに保護された子。迷い猫なのか、捨て猫なのか、トラックのタイヤの上にちょこんと幼い2匹がいたそうだ。危ないなと思いながらもその場を離れ、気になりまた見に行ったときには、片方はカラスに突かれ死んでいたと聞いた。いたたまれなくなり残りの1匹を保護して里親募集サイトに出し、縁あってウチの事務所で暮らすようになった「はな」。

もう1匹は事務所の庭に突然現れて嵐の夜に「入れてくれ!」とばかり夜通し玄関先で泣き叫んでいた「ニャトラ」。

次は茶トラが欲しいと言っていたわりには2匹ともキジトラ。今ではすっかりキジトラマニア(笑)仲が良いのか悪いのかそれは猫にしかわからない事だが、「キジトランズ」として、ヤツらはそれなりに程よい距離で過ごしている。

ペットショップの存在を僕は否定しない。しかし、ペットショップで販売している猫と、そこら辺をウロウロしている野良猫と、どう違うのだろうと思ったときに、多種多様な犬に比べて、猫の種類差は大きくないと思っている。どんなに気品が漂う猫でも猫は猫。いろんな猫に会っていると「お前もやっぱり猫だな」とよく話しかける。

キジトラだって、ミケだって、クロだって、柄の好みはあるかもしれないが、どんな猫だって一緒に暮らしてみればみんな可愛い猫。「猫と一緒に暮らしてみたいな」と思ったら、まずは身近な所に目を向け、保健所、里親会などから情報を得てみることをおすすめします。

きっと素敵な出会いがあるはずですよ。

そうして家族になった猫は、いろんな事情があるかもしれないけれど、捨てずに最後まで一緒に過ごして欲しい。そう願います。

ケモノの写真家。小山 智一
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