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【ニャン生いろいろ田代島】猫島に住む猫アレルギーの男とスジコ。

スジコとの出逢い。

この島に渡ると彼の家に何度も足を運ぶ。波の音と心地よい風、天気の良い穏やかな日は特に時間の経つことを忘れる。そしてこの絶景を見ながらいろんな話しをするのが楽しみ。

彼はこの島に移り住む前、水商売の世界にどっぷりと身を置き、甘いも辛いも経験してきた。いつしか地に足をつけた人生を歩みたいと思っていた矢先、「漁師の勉強をしませんか?」と言う求人に出会ったと言う。

これをきっかけに2010年6月、体験アルバイト期間を経て田代島へ移住。住居を借りてリフォームをしながらの生活の中、あの東日本大震災が起こった。大泊港側にあった彼の家は津波に流され跡形もなくなったが、島の人の支援のおかげで仁斗田港側に現在の住居を借り住んでいる。

その時、リフォーム中の縁の下から顔を覗かせていたのがスジコ。お腹をすかしていたスジコに餌をあげるようになり次第とその距離を縮めていった彼。

タイトルで「猫アレルギーの男」と書いたが、冗談ではなく猫が近づくとタラーッと鼻水を垂らす。とにかく生活を一新し、人生のリセットを思いこの島に移り住んだわけだが、まさか猫島だったとは知らなかったらしい。さらに追い打ちで猫アレルギーだったとは。

スジコの家族。

以前、彼のフェイスブックで「夜中に天井が落ちてきた!」という衝撃的な記事がアップされた。よくよく話を聞いてみると、天井裏に忍び込んだ猫が、老朽化した天井もろとも降ってきたとのこと。その天井はどうした?と聞くと「島には大工さんいないでしょ。自分で直すしかないよね。」と。

島の人たちは家の修理やらリフォームは材料を船で運び、すべて自分で行うそうだ。器用でなきゃ住めないかも。

その天井から落ちてきた猫がスジコ。とても人懐こく、彼の家の中に入って遊んでいた唯一の子。室内飼い?と聞くと「居候さ。」と一言。

「くしゃみが出るけど我慢して布団で一緒に寝たよ。ただ外の生活が長いからトイレはダメなんだよね。その時は外にお帰りいただくけどね。」布団やあちこちにオシッコをされたそうだけれど、それでも一番相性が良かったと言う。

彼の家にいる猫のほとんどはスジコの仔。ナナオ、ベッキー、マサミ…初めて聞いたときには独身男の寂しさから名付けた女優シリーズ?と思ったけれど、ここは深くは問い詰めないことにしよう。

名前を決める時って、その時々のタイミングだと彼は言う。例えば、ウニ剥きのシーズンに出会ったから「ウニ」、寒い季節に産まれたから「ガンモ」など、おでんシリーズになったりと。ここは猫島、数多くいる猫の名前を付けるにも一苦労。大泊港方面には高級外車の名前を持つ猫もいるという話しを聞いたが、この話しはまた後でね。

スジコの仔たちはチビッコの頃から撮っているけれど、一番のお気に入りはコタツかな。この仔は頭に「!」マーク、背中には小さな天使の羽を背負っている。ちょっとビビりで、猫風邪もよくひく一番痩せた小さい仔。でもこれが元気いっぱいに一番よく遊ぶ。そんなところに引かれたのかな。スジコ母さんよくぞこの仔を産んでくれました!という感じ。

そんなスジコも今年の5月16日に亡くなった。「本日、スジコが旅立ちました。」と彼からのメールでそのことを知った…。3月に会ったときは元気だったけれど、厳しい自然の中で生きると言うことはそういうことなのだと、改めて実感した悲しい日でもあった。

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