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【ドッグフレンドリー・カー】BMW3シリーズ・ツーリング

今月のドッグフレンドリー・カー

BMW3ツーリング前
BMW3シリーズ・ツーリング。写真は欧州仕様

愛犬とドライブするのにもっともふさわしいクルマとは?その答えは犬と暮らして20年を越え、毎日のように愛犬をさまざまなクルマに乗せているボクでも出ていない。

なぜなら犬のサイズ、犬の頭数、荷物によって答えは異なるからだ。が、ステーションワゴンが犬とドライブするのにふさわしい車種であることは間違いない。

その理由はまず、犬の乗せ方、乗せ場所のバリエーションの多彩さにある。セダンやハッチバックでは犬はリヤドアから後席に乗せるしかない。ところがワゴンであればリヤドアから後席に乗せることはもちろん、バックドア側からラゲッジフロアに乗せることもできる。さらに後席を倒し拡大した広大な荷室フロアも犬の特等席になりうるのだ。

BMW3ツーリング後ろ
写真は欧州仕様

荷室用マットの用意があれば荷室を汚すことなく乗車させられるし、輸入ワゴンのほとんどの車種に装備される前後席背後から張れる、頑丈なネットパーテーションは犬がキャビンに飛び出さないための安全装置としても機能する。

ラゲッジ最大
今では国産ワゴンにはめったにないネットパーテーションを完備

そんなステーションワゴン、実は日本車より輸入車のほうが選択肢が豊富。特にBMW3シリーズ・ツーリングは、極めてドッグフレンドリーな1台ということができる。

ドッグフレンドリーポイントとしてまず挙げたいのが、犬の乗降性の良さ。荷室フロアは地上約60cmと、世界中のワゴンの平均値を下回る。開口部のスカッフプレートの段差は35mmと最小限で、大型犬はもちろん、ジャックラッセルのようなジャンプ力のある小型犬なら容易に乗降できる高さなのである。

P1050436
荷室フロアは地上約60cmと低く段差も最小限

後席もしかり。後席座面高は地上約52cmと、例外的に低い。人を低く座らせスポーティーな走りを実現するBMWの考え方は、実は犬の乗降性のしやすさにも貢献していたりする。

その後席にはエアコン吹き出し口が備わり、風量調整も可能。1年中、毛皮を着ている暑がりの犬にとって不可欠な装備と言える。リヤローラーブラインドはリヤサイドガラス&リヤクォーターガラスの2面=全面をしっかり覆うタイプで、暑い時期に後席部分の温度上昇を低減するとともに、犬が嫌がる外からの干渉を防いでくれる効果もある。

P1050442
ローラーブラインド

荷室フロアは奥行き98cm、幅96~121cmと広大。4:2:4分割の後席を格納すれば、やや角度はつくものの、フロア長は162cmに達する。標準装備のキャビンとラゲッジを仕切るパーテーションネットは前後席どちらの背後から張れ、これなら大型犬2頭でも安全かつ余裕でくつろぐことができるのだ。

ラゲッジ最大
パーテーションネットは後席格納時にも対応

荷室高は75cmもあり(荷室開口部高は70cm)、Lサイズのクレートを積載可能。ベルトで固定するためのフックは荷室4カ所にあるから心強い。

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奥に見えるネットパーテーションは前後席背後から張れる

荷室に乗せた犬が喜ぶこと請け合いなのが、後席4:2:4の分割方式。中央の2部分を倒せばラゲッジとキャビンがスルーになり、アイコンタクトしやすく、犬を寂しがらせない。

ラゲッジスルー
後席中央のみ倒せばラゲッジと後席がスルーに

さらに両手に犬のリードと荷物を持っている場合などで便利なのがコンフォートアクセス機能。バンパー下のセンサーを足で反応させるとバックドアが自動で開く仕組み。これは犬連れならずとも便利に感じる機能だろう。

しかし、BMW3シリーズ・ツーリングには、さらなるドッグフレンドリー度が備わっている。それはバックドアのリヤウインドーが独立して開閉できること。つまり、ドライブ途中でクルマを停め、休憩しているとき、ラゲッジに乗っている愛犬に新鮮な空気を吸わせてやることができるのだ。現在、そのようなリヤウインドー開閉方式を持つワゴンはめったにないのである。

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バックドアの窓は独立開閉式

さらにBMWには純正アクセサリーとして後席部分をバスタブのように覆ってくれる、厚手のしっかりした「ユニバーサルシートカバー」、犬用のシートベルト「ドッグセーフティベルト」も用意される。

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ユニバーサルシートカバー

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装着は簡単。ヘッドレストステーにはさみこむだけ

もちろん、走りは素晴らしく滑らかで上質の極み。たとえお薦めかつ人気のディーゼルモデルでも文句なく静か。ドライバーはBMWならではの“駆けぬける歓びをクリーンディーゼルエンジンのゆとり溢(あふ)れるパワー、トルクとともに満喫しつつ、同乗した犬はプレミアムワゴンならではの快適度、心地良い乗り心地に満足できるというわけだ。

☆BMW320dツーリング 528万円~☆

全長4645×全幅1800×全高1460mm、ホイールベース2810mm
エンジン2L、184ps、38.7kg-m 8速AT
最小回転半径 5.4m
JC08モード 19.4,km/L

テラス青山マリアララ15

文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ジャーナリスト。1956年東京生まれ。雑誌編集者を経験した後、フリーのモーター&トラベルジャーナリストに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。愛犬家でもあり、ドッグライフプロデューサーとしても活動中。コンパニオンアニマルとしてのペットとのドライブ、ペットと泊まれる宿に関しても詳しく、Web、専門誌、一般誌などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララと暮らしている。

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