「交互凝視」の習性を使って明らかになる愛犬の甘えん坊度
「交互凝視」の習性を使って明らかになる愛犬の甘えん坊度【いぬのはてな】
ゴールデンレトリーバーのように、生まれながらにして甘えん坊気質の犬もいれば、可愛い顔をしているけど、比較的独立心が強い柴犬のような犬もいます。しかし、そうした生まれ持った性格に加え、育った環境などによって性格が変わります。ご自身の犬が、どれくらい甘えん坊か、知ることができるテストを試してみませんか。
■交互凝視
テストの前に交互凝視についてお話しします。交互凝視とは、犬が何かを催促する時に、使う視線のことです。たとえば、机の上にあるおやつとおやつをくれそうな人を交互に見て、犬はおやつを催促することがあります。「おやつをくれる?」と、眼差しだけで訴えるのです。なんて高度な知恵なのでしょう。交互凝視をする時に、犬はおやつをくれる人とくれない人も見分けています。この交互凝視のテストを応用することで、甘えん坊度が分かるのです。
■甘えん坊度テスト
用意するもの
・大きめの箱
・犬が大好きなおやつ、もしくはおもちゃ
・ガムテープ
・箱をガムテープで固定できる場所(床に傷がつかないように注意してください)
- 犬を待たせて、箱におやつを入れて、食べさせます。10回くらい行います。
- 犬を待たせて、箱におやつを入れ、軽くフタをします。「待て」を解除して、犬に自分でフタを開けて食べさせます。
- 2を何度かやって、犬が食べられるようになったら、今度は、おやつを入れてフタをした箱を床にガムテープで固定します。「待て」を解除しても、犬はおやつを食べられません。
この時、犬は、どれくらい経つと、あなたを見つめて「フタを開けておやつを出してくれ」と交互凝視するでしょうか。すぐに見つめてくる子は、かなりの甘えん坊さんかもしれません。
※無理やり箱をこじ開けて食べる子の場合、ガムテープや箱を誤って食べてしまわないように注意してください。
参考文献:『犬のココロをよむ』菊水健史・永澤美保 岩波書店
文/わたなべあや


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