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【今月のドッグフレンドリー・カー】ダイハツ ムーブキャンバス

今月のドッグフレンドリー・カー ダイハツ ムーブキャンバス

愛犬と近所をドライブするクルマとして軽自動車は格好の存在。しかし、セダンタイプ、ハイトワゴン系のリヤヒンジドア車では、後席の乗降性はかんぺきと言えません。やはり、犬が正面に向かってジャンプして、低くフラットなフロアに乗り込めるのが理想です。

ならば背の高いスペース系と呼ばれるタントやN BOX、スペーシアのようなクルマもいいのですが、ライフスタイル的に、センス的にそこまではいらない、似合わない・・・という愛犬家にぴったりなのが、デザインや女性がうれしい実用装備満載の”CAN=できるミニバス”がコンセプトの新種の軽、ムーブキャンバスをお薦めします。


VWバスをイメージしたキャンバス 


室内のデザインもオシャレ

まずは往年のVWバス タイプ2をイメージした、玄関脇やガレージにあるだけで心がなごみ、毎日の生活がオシャレで華やかになるようなデザインが秀逸です(2トーンのストライプカラーのボディ限定ですが)。

ムーブキャンバスの立ち位置は、タントとムーブの中間的なものですが、それでも室内空間は広大。室内高は1285mmあり、前後席間の距離もたっぷりあるのです。


ルーフは高すぎず低すぎない高さ 


室内空間は余裕たっぷり

ムーブキャンバスのドッグフレンドリー度はまず犬の乗降性の良さ。バックドア側からは開口部地上高が約65cmと高めで、ジャンプ力のあるジャックラッセルのララような犬なら楽々飛び乗れ、飛び下りることができますが、さすがにシニアなラブラドールレトリーバーのマリアだと無理無理。

でも、大開口スライドドアからなら、マリアでも楽々乗降可。ステップは地上約37cmと低く、段差なく完全フラットなフロアへと続いています。また、フロアからシートに乗り移るにしても、シート先端の高さはフロアから約32cmと、マリアでもスッと飛び乗れる位置にあるのです。


フロアが低く乗り降りしやすい

しかもムーブキャンバスの後席は座面長が大型高級セダン以上の約54cmもあり(大型セダンでも約50cm)、シート幅約107cmのゆとりもあって、大型犬のマリアでもゆったりとくつろげる広さがあるのです。「座面が比較的フラットでクッション感が厚く、シートの快適感は軽自動車最上級わん」とは、自称自動車評論犬!?でもあるマリアの弁。


マリア太鼓判の後席の座り心地 


後席足元も広く犬の乗車が可能

では、家族4人の乗車で、愛犬をラゲッジに乗せるシーンを想定してみましょう。5:5分割スライド機構付きの後席が最後端位置にあると、ラゲッジの奥行きは約33cmと、愛犬を乗せるには無理があります。しかし後席を前にスライドさせれば、奥行きは最大58cmにもなり、中小型犬であればゆったりとくつろぐことができそうです。


ラゲッジは後席の位置で奥行きが可変

「でも、ラゲッジに中小型犬を乗せた場合、後席の背もたれが高く、犬から車内の飼い主が見えず、不安にさせそう」という意見が出ても当然ですが、いやいや、愛犬を安心させられる裏技があるのです。そう、5:5分割の後席のスライド位置を左右でちょっとだけズラすのです。そうすれば、下の写真のようにすき間ができて、愛犬が車内を覗けるというわけ。


後席をズラすとすき間ができるよ

また、大型犬をラゲッジに乗せたい場合は、後席を両側、または片側格納すれば、奥行き最大111cmものスペースが出現します。ただし、格納した後席部分に角度と段差があるため、実際に試した大型犬のマリアによれば「クッションなどを敷いてフラットにしてほしい」とのことでした。とはいえ、小型犬であればご覧のララのようにフツーに乗っていられます。


後席格納状態で2頭が乗車したところ

そうした犬の乗車性の良さに加え、助手席下、後席下の左右に引出し式トレイがある使い勝手の良さもムーブキャンバスならでは。愛犬グッズをしまっておくのにもばっちりですよ。


後席下左右にある引出し式トレイ

ムーブキャンバスの走行性能は見た目のほのぼのしたデザインから感じるよりはるかにしっかり感あるものです。それもそのはず、全高、重心はタントよりずっと低く、足回りは軽自動車の中でも走行性能ピカイチの最新のムーブから移植したものだからです。


ムーブキャンバスはメーターもオシャレ

ターボのないNAのみのエンジンの加速力は平凡ですが、乗り心地は快適感としっかり感を程よくバランスさせたタッチに終始。段差越えなどでも安っぽいショック、音、振動はほぼなく、姿勢変化も少ないことから、車内でどこかにつかまれない犬も安心快適に乗っていられ、飼い主も愛犬も想像以上に快適なドライブを楽しめるのです。


走行性能はしっかり快適

最後に、ムーブキャンバスはマリアが試乗したG“メイクアップ SA Ⅲ”、パールホワイトⅢ×ファインミントメタリックのような2トーンのストライプカラーを選ぶのが鉄則。こう言ってはなんですが、モノトーンのボディカラーだと、オシャレなVWバス タイプ2イメージは消滅し、いきなり地味。フツーのワンボックス車っぽく見えるので要注意。


モノトーンのボディだとこんな感じに・・・

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/

マリアとララの衣装 byドックスタイリスト nanae

文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ドッグライフプロデューサー、モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。90年代にペットと泊まれる宿の覆面調査「わんわんミシュラン」を8年間連載。愛犬とのドライブ、ドッグフレンドリーカー選び、ペットと泊まれる宿に関する業界第一人者。Web、専門誌、一般誌、ムック、ラジオ番組などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララ(どちらもレスキュー犬)と暮らしている。

小学館PETomorrowでは「わんこと行くクルマ旅」「今月のドッグフレンドリーカー」などの連載記事を担当。小学館ブックピープル、愛犬と行く旅、ONE BRAND(現在休刊)、レスポンス、カートップなどでも愛犬とのライフスタイル、ドライブ旅行、ペットと泊まれるホテル関連の記事を連載、展開中。インターペット2017では「ペットとお出かけ快適ドライブ術」トークショーの司会を務める。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。

配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館)
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