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殺処分を免れ、キャンパードッグとして生を楽しむミックス犬【保護犬と暮らす】

保護犬と暮らす

一瞬、この写真は何?と思われるかもしれない。これは今回の主人公、ロッシ(ミックス、オス、推定11~12歳)が穴掘りに夢中になっている姿である。ロッシは外で遊ぶことが大好きで、特に穴掘りがお気に入りなのだとか。


「ここに何かいるよ!」、穴掘りに夢中のロッシ/©O

運命の糸があと少しずれたならば、ロッシはこうして穴掘りを楽しむこともできなかったであろう。およそ10年前のこと、兄弟犬とともに捨てられ、とある動物愛護センターに収容されていたのである。兄弟犬はパルボウィルスに感染し、収容中に死亡。ロッシも殺処分を待つ身であった。

そこを動物保護活動家によって引き出され、里親が募集されることになったのである。

その頃Oさんはというと、転職を機に独り暮らしをやめ、実家に戻ってご両親と生活をしており、独り暮らしの時には諦めていた犬を飼いたいと思うようになっていた。

「元々、ミックス犬が好みなんです。それに加えて、子どもの頃に捨て犬を見つけても、家に連れて帰ったところで絶対に飼わせてはもらえないだろうと思い、何もできずにいたことが今でも心の片隅に残っていて、1頭でも行き場のない犬を救えるなら…という気持ちもあり、里親募集のサイトを見て回っていました」

Oさんの目に留まったのは、すでに成犬になってはいたが、半立ち耳の柔和な顔つきをした1頭のオス犬だった。

「ただただ“可愛い”という印象でしたね。犬の説明にも“優しい性格”と書かれており、文字どおりの優しそうな顔つきが気に入りました。後日、里親会が開かれることを知り、その犬に会うため、会場に足を運んだんです」

その会場では、慣れない環境の中、知らない人も大勢いるということでか、その時のロッシは怯えている様子はない代わりに、かなり興奮状態で、声をかけても目が合うことはなかったという。

「リードを持たせてもらい、少し一緒に歩いてみたんですが、なかなかの引っ張り癖で、これは心してかからねばと思いました」、とOさんは当時を振り返る。

ロッシの引っ張り癖のことは里親募集の記事ですでに知っていた。加えて、犬探しを始めた時から同時にドッグトレーナーさんも探し始めており、里親会場に足を運んだ時には、早くもお世話になるドッグトレーナーさんは決めていたそうだ。

準備は万端である。Oさんはそのまま里親に申し込みをした。すると、当日の夕方には保護主から連絡があり、ロッシがOさん宅に連れてこられることに。

Oさん宅にやって来た当初のロッシ。当時、推定1~2歳。興味深いことに、現在とは毛色がかなり違っている/©O
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