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犬と散歩する高齢者は飼っていない高齢者よりも多く歩いている!

犬との生活や散歩、また犬と触れ合うことは、人の肉体的および精神的な健康にもよい影響を与えるということは広く知られており、それをテーマにした調査研究もたくさんある。

その対象が高齢者であった場合は?

イギリスのグラスゴー・カレドニアン大学とリンカーン大学の研究チームは、43組の犬を飼育する人と飼育していない人たち(65歳~81歳)を対象に、1年間を3月~6月、7月~10月、11月~2月の3期に分け、それぞれ1週間、歩行時間や立っている時間、座っている時間などをモニタリングし、分析を行った。

その結果、犬の飼育者(犬と散歩をする人)は、飼育していない人に比べて1日に23分多く歩いており、歩数で言うと約2,800歩の差が出たそうだ。また、適度なリズムで歩く時間としても犬の飼育者のほうが21分多い(*1)。

世界保健機構(WHO)では65歳以上の人の身体活動(生活の中で生じる動きから積極的にスポーツをすることまでを含めた体を動かすこと全般を指す)レベルとして、週に中程度の運動を150分行うか、より活発な運動を75分行う、またはその両方を組み合わせることを推奨しているが(*3)、この結果はWHOの推奨レベルにほぼ合致していると研究者らは言っている(*1)。

ちなみに、日本の『健康づくりのための身体活動基準2013』(厚生労働省)によると、65歳以上の人の身体活動基準を、「強度を問わず、身体活動を10 メッツ・時/週行う。具体的には、横になったままや座ったままにならなければどんな動きでもよいので、身体活動を毎日 40 分行う(十分な体力を有する高齢者は、3 メッツ以上の身体活動を行うことが望ましい)」としている(*4)。

「メッツ」というのは身体活動の強さを表す単位で、量については「メッツ・時」(=エクササイズ)で表される(*4)。たとえば、生活の中での身体活動の場合、料理の準備や洗濯は2.0メッツ、動物の世話は2.3メッツ、犬との散歩(平地での普通歩行、67m/分)は3.0メッツ、風呂掃除や軽い荷物運びは3.5メッツ、動物との活発な遊びは5.0メッツ、農作業は7.8メッツとなっており、スポーツの場合は体を使うテレビゲームやヨガは2.3メッツ、太極拳やボーリングは3.0メッツ、テニスやラジオ体操第2が4.5メッツ、バトミントン5.5メッツ、ジョギング7.0メッツ、サイクリング(約20km/時)8.0メッツなど(*5)。

詳しくはこちらを ⇒ 運動基準・運動指針の改定に関する検討会報告書-健康づくりのための身体活動基準2013/厚生労働省

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