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どれだけ知ってる?今だから知っておきたい忠犬ハチ公

知らない人はいないであろう忠犬ハチ公。渋谷の待ち合わせ場所としても昔から親しまれている。また、先日公開された「僕のワンダフル・ライフ」で監督をしたラッセ・ハルストレム氏による映画「HACHI 約束の犬」でも話題になり、世界中の人々にも知られることとなったハチ公。多くの人は、「飼い主であるご主人を待ち続けた犬」ということは知っているだろうが、その背景はどのようなものだったのだろうか。詳細は諸説あるようだが、今回は後世に渡って人々の心の中に生き続けることとなったハチ公について触れてみたい。


画像 Wikipedia

―ハチと上野博士との出会い―

1923年(大正12年)11月10日、ハチは秋田県大館市で生まれた。生まれてから50日が過ぎた頃、ハチは列車で米俵の中に入れられ、荷物と一緒に運ばれた。東京帝国大学農学部の博士であった上野英三郎博士のもとへ行くためだった。1924(大正13年)年1月14日のことであった。上野博士と共に生活することとなったハチは、博士が大学へ出勤する際、毎日のように博士宅(現在の渋谷 東急百貨店付近)から一緒に渋谷駅の改札まで見送りに行っていた。

博士は列車に乗り、ハチも尻尾を振ってお見送りをしていたのだ。もちろんお迎えも欠かさなかった。博士が帰ってくる時間には同じ場所へ行き降りてくる多くの乗客の中に博士を見つけると大喜びで駆け寄り、家まで一緒に歩いて帰っていた。それが毎日の日課だったのだ。


画像 当時の渋谷駅 (Wikipedia)


ハチと上野博士 画像 ( Nerd Nomads ) 

―上野博士との別れ―

しかし、この日課は1年4か月後に突然変わってしまう。1925年(大正14年)5月21日、上野博士とハチは東京帝国大学農学部の校門まで一緒に行った。そしてハチは、夕方には農学部校門まで迎えに行ったのだ。しかし博士の姿は見えない。いくら待っても博士は出てこない。その後、ハチは博士がいつものように駅から出てくると思ったのだろう。

渋谷駅へ行き、そこで待っていた。しかし、渋谷駅で下車する乗客たちの一人一人を見ても博士の姿はない。その日、博士は職場である東京帝国大学で脳溢血のためこの世を去ってしまっていたのだ。享年53歳であった。

そうとは知らないハチ。何時間も待ち続けているハチを見て、駅員は家へ帰るように言うのだが、言葉を話せないハチに説明できるはずもない。ましてや、「お前の飼い主はもう二度とここへは来ないんだよ。もう会えないんだよ。」とは。

ハチは博士の通夜、葬儀の間、一切の食べ物を口にしなかった。それはしばらく続いた。博士が最後に着ていた着衣を置いた物置にこもり、ハチは3日間何も口にしなかったのだ。それからも毎日、博士を待ち続けるハチ。博士の逝去後、ハチは博士の内縁の妻であった八重子と世田谷で暮らすようになったという説と、日本橋伝馬町へ引き取られたという説がある。

しかしいずれにしても渋谷からは離れてしまった。しかし、転居先からもハチは愛する上野博士を待つためにまた渋谷駅へ戻った。雨の日も雪の日も、ハチは博士を待ち続けた。列車を見ながら、最愛の飼い主である博士が降りてくるのを“今か今か”と待ちながら。

―上野博士逝去後のハチ―

その後、浅草の親戚に引き取られたハチ。しかしそこからも一人渋谷へ遠くから毎日通うハチの姿を不憫に思ったのか、その後ハチは、上野博士の自宅からほど近い富ヶ谷の小林菊次郎宅へと移された。上野博士宅の庭の手入れをしていた植木職人である。1927年(昭和2年)秋のことであった。

そこからもハチは博士に会うために朝9時頃に渋谷駅へ行き、そして夕方4時頃また渋谷駅へ行く日々を繰り返す。毎日毎日、ハチは博士を待ち続けていた。ある日、いつものように博士を待っていると、突然野犬がやって来て襲われてしまう。その際、耳に大怪我をし、その傷がもとで左耳が垂れ下がるようになった。


画像 Nerd Nomads

それからおよそ10年もの間、ハチは変わらず渋谷駅へ姿を現した。時には野犬と間違われ連れていかれそうになることもあった。それでもハチは、毎日同じ時間、同じ場所で待ち続けた。

その場所は、いつも帰ってきた博士を待っていた場所、「おかえり!」とお迎えしていた場所であった。ハチにとってこの場所は博士と会える最も幸せで特別な場所だったのだ。たとえ今は博士の姿が見えなくても。

ハチと博士が一緒に暮らしたのは1年4か月という短い時間だった。しかし二人の絆は強く結ばれていたのだ。

その頃にはすでに、近所の人や通勤で渋谷駅を通る人々にとって、ハチがいる光景は馴染みのものとなっていた。彼らはハチに食べ物やお水をあげた。中にはハチをいじめたり、追い払ったりした人もいたそうだが、それでも多くの人から可愛がられていた。

しかし、ハチの視線は常に列車へと向いていた。そう、いつ上野博士が降りてきてもわかるように。また、当時の渋谷駅職員が記していた「忠犬ハチ公記録」によると、渋谷駅駅員の中に、ハチのお世話をする「世話役」という係がいたそうだ。ハチが駅構内に寝泊まりできるよう、ハチの世話をしていたのだ。


画像 Japan Daily Press  

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