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ああ、この仔はうちの仔になるんだ。【保護犬との出会い(2)】

(前回からの続き)

里親探しサイトで見つけた犬は、東京の多摩の外れにある保護団体の施設に預けられていました。その最寄駅から数分歩いてたどり着いたアパートの2階、一番端の部屋に入ると、数匹のキャンキャンと鳴く元気な声が。「犬を預かる現場に来たんだな」という実感が、ここで初めて湧いて来ます。

部屋の四方には犬を入れておくケージやクレート(窓のついた大きなプラスチック製のケース)が、所狭しと配置されています。そこのケージでは、じっとこちらを見ている犬もあり、ひたすら鳴いてスタッフの注意を引こうとしている犬もあり。その合間を縫って、スタッフさんは掃除や餌やりなどのケアに忙しく飛び回っています。

そんな光景を尻目に、真ん中の丸テーブルに通され、スタッフさんのお話を聞くことに。

「この施設では、沖縄にたくさんいる野良犬を保護して都会で里親を探す活動を行っています。今回、妊娠した母犬を保護したら、東京で6匹の兄弟を出産しました。そのうちの1匹が、オツハタさんたちが指名したこの『ローリエ』ちゃんですね。」

気がつくと、テーブルの横のケージに3匹ほどの仔犬がもぞもぞ動いていました。スタッフさんが奥の部屋のクレートから連れて来てくれたようです。推測では、琉球犬(という種類があるんですね)とボーダーコリーなどが混じった雑種の仔たちということでした。なるほど、毛の混じり具合はボーダーコリーを彷彿とさせますが、顔つきは日本犬のもの。そして白と黒、白と薄茶など、似たような毛の混じり方で兄弟とわかります。

そのうちの1匹が、夫が目があって運命を感じたという『ローリエ』ちゃんでした。黒さで「あの仔かな」と推測できていたのですが、その仔もその仔で、トコトコと近づいて来てテーブルのすぐ脇に座り込んだり、足元をウロウロしたりしています。人懐っこい犬のようでした。

たぶん私たちが、スタッフさんの話を聞きながらもその仔の様子を目で追っていたので、話題の中心が自分のことだとわかったのでしょうか。それとも贔屓目でしょうか。明らかに他の仔と違って、私たちに親近感を感じているような気がしました。

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