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犬ゲノムを調べてわかった驚くべき犬種の親戚関係

犬ゲノムから見る犬種の親戚関係

犬の魅力の1つは、小型の愛玩犬からオオカミと渡り合ってきた大型の犬まで、その種類が豊富であるということだろう。犬種の数は350とも800とも言われ、中にはすでに姿が見られなくなったものも含め、1,000種以上の犬種を記載した犬事典もある。

1つの動物でありながら、それだけの種類を誇るのは、ひとえに人間が関わってきたからにほかならない。人間と付かず離れずの生活をしてきた犬たちは、人間が世界各地に移動するのに伴い、一緒に移動(または連れて行かれた)もしたはずで、そこで現地の犬と交雑することもあったろう。

それと同時に、犬は優秀な能力をもつがゆえに、牧羊犬として、猟犬として、そして荷車を牽く犬、橇を牽く犬、護衛犬など、それぞれ人間にとって都合のいい部分をより強化して繁殖もされてきた。

その途中で、いろいろな犬種の血が混じることもあるわけで、親戚関係にある犬種同士も多い。記録が残っていたり、見た目や特性、かつての仕事内容が似かよっていたりすれば親戚かも?とわかることがあるが、そうでない場合もこれまた多い。

アメリカの国立ヒトゲノム研究所の研究チームは、161犬種1,346頭の犬からDNAサンプルを集め、ゲノムデータを調べた上でグループ分けを行い、その結果がインターネットのCell Reportsにて発表されている(*1)。

学問的には1つの起源(祖先)から進化派生した(子孫)集団をクレードという言葉で表すそうだが、この研究において、犬のクレードは、大きくは23に分けられている。

興味深いことの1つは、シェットランド・シープドッグやコリー、ボーダー・コリー、コーギーといったハーダー系の犬と、グレイハウンドやウィペット、アイリッシュ・ウルフハウンドなどの犬が同じクレードに入っているという点。一方で、元々はハーダー系の犬であるジャーマン・シェパード・ドッグは前出の他のハーダー系の犬とは切り離され、別のクレードに入っている。

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