TOP>ニュース > 【わんこと行くクルマ旅 特別編】災害時に強いドッグフレンドリーカー

  • ニュース

【わんこと行くクルマ旅 特別編】災害時に強いドッグフレンドリーカー

青山尚暉のわんこと行くクルマ旅

災害時、犬連れだと避難所に身を寄せることもままなりません。これまでの地震災害などでも、愛犬といっしょに避難する苦労、困難が伝えられています。

そこで今回は、普段はアウトドアにも強いドッグフレンドリーカーとして、災害時には愛犬との“マイ避難所”となりうるクルマの紹介です。


アウトランダーPHEV(旧タイプ)

求められる機能は大きくわけてふたつ+。ひとつ目は電気が供給できること。そう、PHV、PHEVと呼ばれるガソリンエンジンとモーター、大容量バッテリーを備えたクルマの一部には車内に100V/1500W電源コンセントが用意され、電気ポットや簡易電子レンジ、照明器具などを使うことが可能。また、ガソリン満タンの状態なら、家庭に約4~5日から10日分の最低限の電気を供給できるクルマもあったりします。


アウトランダーPHEVの100V/1500Wコンセント


オデッセイHVの100V/1500コンセント


エスティマHVでコーヒーメーカーを使用中

その代表格がプリウスPHVとアウトランダーPHEVです。プリウスPHEVは家庭の100Vまたは家庭やホテル、道の駅などに設置された200V充電設備、高速道路のSA/PAの急速充電スポットでマルチに充電可能。ルーフに装着するソーラー充電システムを備えていれば、太陽光で1日最大6・1キロ分のEV走行電力がまかなえるのです。さらにアクセサリーコンセント(ヴィーグルパワーコネクター付き)を使うことで、外部へEV給電、HV給電を行うことができ、まさに災害時(普段はアウトドアなどで)の電源供給車になる頼もしさがあります。もし、停電しても車内で電気が使え、家庭に給電でき、ガソリンがあればバッテリーのチャージも可能です。


プリウスPHV


プリウスPHVの給電用アクセサリーコンセント(ヴィーグルパワーコネクター付き)

アウトランダーPHEVはバッテリー満充電で一般家庭の最大1日分、バッテリーチャージモードによるエンジンの発電と組み合わせれば、ガソリン満タンで最大10日分の電力がまかなえるのですから心強いですね。


アウトランダーPHEV


アウトランダーPHEVの充電ポート

ふたつ目は飼い主が足を伸ばして寝られること。災害時、車内に避難したがゆえに血栓症(以前はエコノミークラス症候群と呼ばれていましたね)になってしまう危険が報告されていますが、多くの場合、狭い運転席などで足をかがめて就寝することが原因のようです。


VWトゥーランの2/3列目席を畳むとベッド長は1940mmに!!


VWゴルフヴァリアントでも最大荷室長は1880mm

が、シートアレンジによってフラットスペースができるミニバン、SUV、ステーションワゴンなら大人2名なら足を伸ばして横になることも可能。完全にフラットにならなくても、クッションなどですき間、段差を埋めることで、快適に就寝することができるでしょう。実際、わが家でも日頃から、ステーションワゴンの後席を倒し、寝袋を展開し、クッションを敷いて寝る練習をしたりしています(災害グッズ、ベッドマット、簡易カーテン、LEDライト、愛犬災害グッズ、飲料水などをラゲッジ床下に常備)。と、この記事を書いている今も東京で震度3の地震だ!!


ホンダ・シャトルは身長180cmの人が就寝可能


マリアの愛車VWゴルフヴァリアント


オデッセイの2列目フルフラットシート

車内の広さ、荷物の積載性、シートアレンジのフラットベッド化という意味で有利なのはやはり室内長、室内高に余裕がある中型以上のミニバンで、最大のメリットは運転席をすぐに運転できる状態で“マイ避難所”化できるということ。災害時、愛犬とともに車内に避難していても、いつ、クルマを動かさなければならなくなるか分かりません。運転席をつぶしてしまうようなシートアレンジは感心できないのです。


エスティマHV

では、どんなミニバンが災害時の愛犬と避難する“マイ避難所”として理想でしょうか。答はもちろん100V/1500Wコンセント完備のHVモデル。ホンダのオデッセイHV、トヨタのアルファード/ヴェルファイアHV、エスティマHV、ヴォクシー&ノアHVの100V/1500W電源装着車ということらなります。それらのミニバンなら、2/3列目席フラットアレンジで立派なセミダブルベッドが出現。後席用エアコンも完備され、飼い主も犬も快適に過ごせます。


トヨタ・ノアHV


オデッセイHV


ヴェルファイアHV


エスティマHVの後席エアコン

ちなみにプリウス(HV)、プリウスPHVは車内でシートをフラット化して就寝するには工夫が必要です(特にPHV)。先代プリウスと違い、後席を格納したときに10cmほどの段差ができるからです。


現行プリウスは後席格納時に段差ができる

最初に「求められる機能は大きくわけてふたつ「+」。と書きましたが、「+」とは悪路走行性能です。4WDで最低地上高に余裕があれば、万一、瓦礫の道を走ることも可能です。その意味ではツインモーター4WDのアウトランダーPHEVが、地震災害大国日本では100V/1500Wコンセント、給電機能と合わせ、最強の1台と言えるでしょう。もちろん、今乗っているクルマを災害に強いクルマに改装することも可能。大切なことは、万一の際、(愛犬連れで避難所に入れない場合)愛犬とどう避難するかを、あらかじめ想定しておくことに尽きるでしょう。


アウトランダーPHEV(旧タイプ)

ところで、今、100V/1500Wコンセントのないクルマに乗っている・・・。そんな愛犬家でも、もうすぐ、コンパクトなリチウムイオンバッテリー発電機による100V/1500W電源の使用が車内で可能になりそうです。発売されたら、改めて紹介しますね。

P1070606-SLNYH@1

文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ドッグライフプロデューサー、モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。90年代にペットと泊まれる宿の覆面調査「わんわんミシュラン」を8年間連載。愛犬とのドライブ、ドッグフレンドリーカー選び、ペットと泊まれる宿に関する業界第一人者。Web、専門誌、一般誌、ムック、ラジオ番組などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララ(どちらもレスキュー犬)と暮らしている。

小学館PETomorrowでは「わんこと行くクルマ旅」「今月のドッグフレンドリーカー」などの連載記事を担当。小学館ブックピープル、愛犬と行く旅、ONE BRAND(現在休刊)、レスポンス、カートップなどでも愛犬とのライフスタイル、ドライブ旅行、ペットと泊まれるホテル関連の記事を連載、展開中。インターペット2017では「ペットとお出かけ快適ドライブ術」トークショーの司会を務める。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。

配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館)
ペットとの生活をより楽しく、充実させるためのノウハウや情報をお届けするペット総合情報メディアです。
HP
http://petomorrow.jp/

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

CIAのK9プログラムから脱落したルルの「目的」とは。 (11.23)

  • ニュース

ペットと一緒に永眠、ニューヨークで条例が制定 (11.23)

  • ニュース

避難時のペット運搬に!『避難ジャケット ベーシック(付属品9点セット)』 (11.23)

  • ニュース

飼い主との死別を経てセラピードッグとなった柴犬【保護犬と暮らす】 (11.22)

  • ニュース

【いぬのはてな】攻撃的な犬は、あるホルモンのレベルが高い? (11.22)

  • ニュース

災害時にペットを守る!非常用グッズが付属した『ライフバッグ カジュアル』 (11.22)

  • ニュース

“偽”のサービスドッグに「認知症患者」のためのサービスドッグ (11.22)

  • ニュース

子供とペットの関係について考える (11.21)

もっと見る

注目のグッズ

避難時のペット運搬に!『避難ジャケット ベーシック(付属品9点セット)』

災害時にペットを守る!非常用グッズが付属した『ライフバッグ カジュアル』

水難事故対策のわんこ用ライフジャケット「ツナガード for DOG」

ペットの粗相で困っている人は必見!水を噴射して汚れを吸い取る「switle」

ベッドとキャリーバッグがひとつになった多機能キャットベッド

ウイスキー評論家・山岡秀雄氏監修!キュートな猫ラベルの数量限定シングルモルト登場

避難時のペット運搬に!『避難ジャケット ベーシック(付属品9点セット)』

防炎素材を使用した避難用キャリー『ライフバッグ ポケッタブル』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る