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光を失った先代犬が教えてくれたのは、「今をハッピーに頑張ること」【保護犬と暮らす】

鳥を見ると血が騒ぐ、自然豊かなところに行けばポインターらしくしっぽをピンと張って匂いとりをする。そんな姿を見ると、元々は実猟犬だったのか?とも思わせる“ノン”(イングリッシュ・ポインター、メス、年齢不詳)。


自然豊かな環境に生き生きとした表情を見せる“ノン”/©Y田

猟シーズンが終了すると、その近辺に捨てられたのか、迷子になったのか、うろうろしている猟犬というのは昔からおり、現在でも存在する。ノンがそのような境遇にあったのかは定かではなく、動物保護団体によって茨城県の保健所から引き出されたというところまでしかわかっていないため、その先は想像するしかないのだが。

ノンとの出会いについて、飼い主であるY田さんはこう話す。

「数ヶ月ぶりに犬を迎えることに頭がいっぱいで、そう言えばノンが保護されたいきさつについてほとんど何も聞かなったというのが正直なところですが、それについては特に深く考えてもいませんでした」

「それより、同じように犬を飼うなら、1頭でも行き場のない犬を減らせるほうがいいという思いが半分と、私たち夫婦は50代であり、犬が最期を迎えるまで、飼い主が元気で一緒に暮らせることを考えると、現実的な問題として子犬は難しいというのが半分。そこで、考えた末、成犬を迎えることにしたのです」

Y田さんは、とある動物保護団体のホームページで、里親を募集している犬の中から3頭をピックアップし、実際に会わせてもらうことにした。条件はメス犬であることと、ビジュアル的なインスピレーション。

「そのうちの1頭が、実は先代犬に似た表情をしていたので気に入ったのですが、重度のフィラリアをもっていて、うちではケアしきれないと思い、同じくフィラリアをもっていたものの軽度であり(現在は完治)、性格的にもおっとりしていて穏やかな印象を受けたノンに決めました。保護団体のスタッフの方々が保護したコたちを愛情深くケアしていらっしゃることを考えると、病気が理由で違う犬を選ぶというのは心苦しかったですが…」

こうして1週間のトライアルを経て、2015年1月、ノンは正式にY田家の愛犬となった。


Y田さん曰く、「おっとりという印象は演技だった?」と思うくらい、アウトドアではアクティブになるノン/©Y田

「人にも犬に対してもフレンドリーですけど、うちに来た当初はどこかよそよそしいところがありましたね。我が家の生活にだんだんと慣れた反面、なんとなくそこにいるだけみたいな感じで」、と当時のノンについて語るY田さん。

おっとりしているという当初の印象とは裏腹に、2度ほど脱走事件も起こしたそうだが、それも今では過去の話となっている。2度目の時にはご夫婦揃っての趣味となっているキャンプに行った際、リードが放れてしまい、走り去っていくノンを慌ててご主人が探しに行く一方で、管理人に保健所の連絡先など尋ねていたY田さんのところにノンが偶然走って来たと。そう、「戻って来た」のではなく、「偶然走って来た」とY田さんはおっしゃる。

「初めて行った場所でしたし、あれは奇跡だったと思います」

ひとり自由の身となって、自然を堪能したノンながら、結局はY田さんのところに戻るという運命だったのか。つながった赤い糸は、そう簡単には切れないということなのかもしれない。

「それ以来、リードを放さない、脱走させないということを肝に銘じています」

そんなちょっとしたドタバタを経験しつつも、来た当初は腰骨が浮き出るほどガリガリに痩せていたノンが、体重が少し増えたといっては一喜一憂するY田さんである。本来、入室禁止の畳の部屋も、気持ちよさそうに日光浴をしているノンの姿を見ては「大目に見る」ことにし、最終的には寝やすいようにと毛布まで提供してしまう。


当初はあばら骨や腰骨が浮いて見えるほどガリガリに痩せていた/©Y田

こうして目を細めてノンの寝姿を見つめるY田さんは、心の中で呟くのである。

《ノン、これからは時間を早回しして、でも、たっぷり、ゆっくり、楽しいことしようね》

その言葉の裏側には、先代犬に対する深い想いが隠されていた。

「時々、もしかしたら、ノンの過去に辛いことがあったのかな?と思いを巡らせることはありますが、それでも今は、私の目の前に元気なノンがいる。だから、これからを一緒にハッピーにしていこうと頑張るしかないんだと思います。そう思わせてくれたのは、先代犬の若葉なんですが」

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