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人間が犬を繁殖した証拠、最古はシベリアか?

生物はなぜ繁殖し続けるのだろう? そして、食に関するものは別として、人間はなぜ他の生物を繁殖したがるのだろう?

そんな漠然とした疑問が筆者の中にはずっとあったのだが、それはともかく。犬に関しては、その起源や馴化の歴史、人間による繁殖が始まった時期など、まだまだわからないことが多い。何百という犬種が存在する犬だからこそ、種々の情報が複雑に絡み合い、その解明を難しくしているのだろう。

昨年は、遺伝子解析により、犬は東アジアと西ユーラシアの2ヶ所で馴化が行われた可能性が高いとする研究報告があったが(*1)、最近では、およそ9,000年前には橇犬としての“犬種”が北極圏に存在し、シベリアにおいて、約1万5,000年前頃から橇犬が使用されていた可能性があるという研究報告があった(*2, 3)。

東シベリア海に浮かぶ小さな島であるZhokhov/ジョホフ島(ロシア)では、完新世初期の犬の骨が発掘されており、ロシア科学アカデミー物質文化研究所の研究チームは、完全な形を残している頭蓋骨について、頭蓋骨全長と頭蓋の高さとの比率や、同じく頭蓋骨の全長に対する鼻の高さの比率を狼やシベリアン・ハスキーのものと比較し、分析を行った。

その結果、頭蓋骨はまさに犬のものであって、1つは狼とのハイブリッド種と思われるそうだ。そして、11個体の骨から大きさを推定したところ、10頭は体重16kg~25kgで、狼とのハイブリッド種は約29kgになったという。

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