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兄弟姉妹犬の運命を分ける人との出会い【保護犬と暮らす】

保護犬と暮らす

兄弟姉妹犬の運命を分ける人との出会い

仕事を終えて帰宅し、食事を済ませた後、ついうとうとする。なにせFさんご夫婦はそろって学校の教師をなさっており、子供相手に気苦労もあれば、毎日長時間労働とあって疲れもたまることだろう。

「そんな時にはふっと目が覚めて夜中に散歩へ行くこともあります。ライトを点けると余計不信に思われそうで、真っ暗な中、歩いていますけど、なんか怪しいですよね」と笑うFさん。

Fさんのお宅には、現在、3頭の犬と2匹の猫がいる。兄弟である“たろ”と“じろ”(紀州犬系ミックス、オス、推定3歳半)、“ちび”(紀州犬のハーフ、メス、5歳)、そして猫の“みぃ”と“とら”。すべて飼育放棄されたり、捨てられていたり、野良猫だったというコたちだ。


先代犬のうめと猫のみぃはいつも一緒だった/©F

物語は先住犬の話から始まる。5年前のこと、ご主人がある人に箱に入った3頭の子犬を見せられ、「いらんか?」と言われたそうだ。元々犬が好きで、いつか飼いたいと思っていたFさんはご主人と相談をし、そのうちの1頭を引き取り、あとの2頭は知人に託すことにした。

紀州犬のハーフで、“うめ”と名付けられた子犬はすくすくと成長し、結婚後、初めてとなる犬との暮らしがとても嬉しくて、Fさんは毎晩うめと一緒に寝るほどだった。これからきっと楽しいことがたくさんある、あれもしよう、これもしようと夢と期待に満ちた日々を送っていたのだが、残念なことに、それは長くは続かなかった。

うめが2歳になろうかという頃、見る見る体調を崩し、急性白血病と診断されたのである。2歳と言えば元気盛り。それなのに、日に日に弱っていくうめを目の前に、できる限りの手は尽くした。しかし、最終的にFさんは辛い選択を迫られることになる。苦しみから解放してあげる、それがうめにしてあげられる精一杯のことだった…。

「これからだったのに…これからだったのに…」

Fさんはうめのことを思い出しながら、そう何度も繰り返す。

悲しみと悔しさに包まれた日々を送る中、1本の電話が鳴った。

「うめちゃんに似た犬たちが保護されているんだけど…」

それはFさんの犬友達からだった。聞けば、同じアパートで暮らす若者たちが共同で2頭の犬を飼っていたものの、飼いきれなくなり、動物病院に持ち込んだらしい。Fさんがその動物病院に足を運んでみると、そこにはやんちゃで元気な兄弟犬がいた。

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