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【青山尚暉のワンderful LIFE】『愛犬と旅する幸せ』(1)

第六章 『愛犬と旅する幸せ』(1)

「事件は会議室で起こってるんじゃない、旅先で起こってるんだ!」 なんてね・・・・・。

生後8カ月のゴールデンレトリーバーのナナを初めて旅に連れ出したとき、その事件は起こったのです。なぜ、生後8カ月まで旅に連れていかなかったのかと言えば、免疫力うんぬんもさることながら、まだしつけが十分でない仔犬のうちは近所のドライブはともかく、環境が変わるペンションやホテルを訪れ、そこで見ず知らずの人間や犬と対面するにはまだ早いと思ったからでした。言い方を変えれば、8カ月なら大丈夫、と思ったのが甘かった。

なにしろ、普段のおとなしい性格なんてどこへやら。ドライブ途中立ち寄ったPAでクルマから降ろそうとすると、狭い場所から開放された解放感からか、リードを付けさせる間もなくノーリードのまま勝手に飛び降りて一瞬、血の気引きました(そんなことをしたのは最初で最後ですが)。駐車スペースと車道は隣り合わせですから危ないどこじゃない。

宿の近くでお散歩させれば興奮状態でリードをグイグイ引っ張り、コントロールできない状態に。さすが8カ月でも大型犬だ、力強い・・・・・と感心してる場合じゃあないです。

そしてホテルの部屋に入れば、いきなりベッドに駆け上がり粗相(そそう)しまくり!何でだ!!後片付けに3人がかりで30分はかかりましたね。夕食時はテーブルの上にある食べ物を欲しがり、ヨダレだらだら。はしたないったらありゃしない。

外風呂に入るため、部屋に残そうとするとワンワンほえまくり。それにつられて館内の犬たちが大合唱。もう旅行を、滞在を楽しむどこじゃなかったです。十分、事件ですよね。まぁ、そんな事件を起こしたのも最初で最後なんですが。

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ナナが初めてお泊まりした宿の部屋にて。ベッドに犬を乗せるのは、マナー違反です。ナナがベッドに乗ったのはこのときの1回だけ。

以前、比較的高級かつ大人っぽいホテルを訪れたとき、愛犬と初めて旅行したという飼い主さんと生後7カ月の仔犬に出会いました。が、静かなダイニングルームでスパークリングワインから始まるイタリア料理のフルコースがスタートしたとき、その仔犬は慣れない環境や他の犬に興奮してほえまくり。飼い主さん夫婦は恐縮して素晴らしい料理を味わうどころじゃない。仔犬を部屋に置いてくるわけにもいかず、食事をあきらめて部屋に戻ってしまいました。悲惨、です。お腹、へります。

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こんなオシャレなレストランでワンワン無駄ぼえはちょっと気が引けます。本文と写真は関係ありません。

愛犬と旅することは、その時間、愛犬と片時も離れることなく過ごせる、飼い主、家族にとっても最高に楽しく幸せなひとときであって、短い犬生のあいだにできるだけ多く旅する機会をつくるべき・・・というのがボクの考え方です。

けれども安全快適にドライブし、ストレスなく旅するためには、犬の成長に合わせた配慮、気遣いもまた不可欠です。わんわんミシュランの調査旅行、プライベート旅行を含め、愛犬とともに毎月のように旅してきた経験からすると、それは①生後1年までの幼年期、②1歳~9歳程度までの若年、壮年期、③それ以上の老年期に分けて考える必要があるという結論に達したのです。

次回からはその生涯プログラムについてお話しましょう。

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文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ジャーナリスト。1956年東京生まれ。雑誌編集者を経験した後、フリーのモーター&トラベルジャーナリストに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。愛犬家でもあり、ドッグライフプロデューサーとしても活動中。コンパニオンアニマルとしてのペットとのドライブ、ペットと泊まれる宿に関しても詳しく、Web、専門誌、一般誌などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララと暮らしている。PETomorrowのほか、小学館ブックピープル、ONE BRAND、レスポンス、カートップなどでも愛犬とクルマ関連の記事を連載中。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。

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