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【青山尚暉のワンderful LIFE】『愛犬は家族を和ませ夫婦の危機を救う?』 (1)

第二章 『愛犬は家族を和ませ夫婦の危機を救う?』 (1)

愛犬がいると家族が和み、夫婦関係がうまくいく・・・それってほぼ本当だと思います。家族が、夫婦が、日常的に1日、何分間ぐらい会話するでしょう?家族それぞれが忙しく、外で仕事をしていれば、いや遊びに行っていても帰りが遅かったりしますよね。

実は、夫婦は1日15分も会話していればいいほうらしい。1日15分の会話が夫婦円満の秘訣・・・なぁんて誰かが言っていました。

たった15分、もっと会話しているように思えますけど、片方が積極的に話しかけても、一方が「うん」とか「そうね」なんていう返事だけだと、会話時間ってものすごく短かったりするんです。夫婦の場合、出会ったころ、若かりしころならともかく、月日を重ねてくると共通の話題も少なくなり会話がどんどん少なくなっていく・・・ってことですかね。一度、計ってみるとびっくりするかも知れません。

ところが、愛犬がいると状況はちょっと変わってきます。犬にまつわるしつけのこととか、お散歩での出来事とか、近所のワンちゃんのこととか、健康状態とか、ペットフードやオモチャのこととか、今度のお休みの日に出掛ける予定のペットと入れるカフェやペットと泊まれる宿のこととか、会話を弾ませる話題に事欠かなくなったりするのです。

わが家でも、夫婦の日々の会話の1/3ぐらいは、家族の一員のマリアに関する話題かも知れません。2人だけで歩くことがちょっと気恥ずかしくなった熟年夫婦でも、愛犬がいれば仲良くお散歩に出掛けるチャンスも増えるというものでしょう。

ところで、夫婦喧嘩が始まったりすると、その間に入った!?犬はとても悲しい顔、困った顔をしたりします。元来、臆病なマリアは争いごとがもう大嫌いなようで、すぐにしっぽをしまい込んで(犬は怖がったりするとしっぽを引っ込めてしまいますよね)さっさと自分の部屋に逃げ込んでしまうのです。そうして喧嘩がやや落ち着いた頃、ソロソロとこちらの様子を窺いにやってきて、ボクとカミサンの顔を心配そうに、恐々とのぞき込むのです。

そんなマリアを見ていると、ボクは「やっぱり謝ってしまおう」と思うし、カミサンは「思わずほほ笑んで許せてしまう」らしい。今思えば、これまでナナやマリアがいなかったら夫婦はどうなっていたんだろう!なぁんて思わずにいられません。神頼りならぬ、犬頼り、ですか。そう、愛犬は家族や夫婦のちょっとした喧嘩の緩衝役になってくれる、とボクたち夫婦は勝手に信じています。

子離れ世代になって、夫婦2人っきりになれば、愛犬の存在の大きさはこれまで以上になることでしょう。時には1人だけになる時間、夜もあるわけで、そんなとき、愛犬はまさしくコンパニオンアニマル、素晴らしいパートナーになってくれるのです。

先日もカミサンが旅行に出掛けた夜、ボクは家で1人っきり。そこでマリアと1杯やることにしました。マリアはおつまみのにおいに鼻をクンクンさせつつ、ボクの傍らで「付き合うから撫ぜてよ」と目で合図しながら寝そべっています。マリアってけっこう、付き合いいいんです。とくにチーズやかまぼこの類がテーブルにあるときはね。

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マリアは今ではテレビが大好きです(生まれてから2年半は鹿児島の山奥暮らしで見たことがありません)。とくに動物が出ている番組だと不思議そうな顔をしてじーっと画面を眺め、動物の動きを目で追っています。いつか、ラブラドールレトリーバーが出てくる「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を家族で見ていたときなんか、ずーっと目がくぎ付け。最後のシーンなんか興奮して立ち上がっていたぐらいです。ストーリー、分かるんでしょうか?まさか、ね。

映画を見ながら夜が更けていく・・・。気がつくとマリアはgoo…soo…といびきをかきながら夢の世界へ。そんな時間って、いいなぁと思います。

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文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ジャーナリスト。1956年東京生まれ。雑誌編集者を経験した後、フリーのモーター&トラベルジャーナリストに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。愛犬家でもあり、ドッグライフプロデューサーとしても活動中。コンパニオンアニマルとしてのペットとのドライブ、ペットと泊まれる宿に関しても詳しく、Web、専門誌、一般誌などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララと暮らしている。PETomorrowのほか、小学館ブックピープル、ONE BRAND、レスポンス、カートップなどでも愛犬とクルマ関連の記事を連載中。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。

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