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「不幸な犬猫を減らす為に、私達は今何をすべきか?」Mr.Mac Academyセミナーレポート

3.11の経験から、いざという時ペットには、最低限のしつけと社会性を身に着けておくことが必要だという想いから始まったMr.Mac Academy。毎回犬が大好きな講師を招き、犬たちと楽しく暮らしていける知恵と知識をひとつでも多く身につけ、また命の大切さを学んでいこうというコンセプトでセミナーを行っている。

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photographer by Greg Yeo

そして先日、第26回となるセミナー「不幸な犬猫を減らす為に、私達は今何をすべきか?」がめぐろパーシモンホールにて開催された。講師には、女優の浅田美代子さん、キャスターの安藤優子さん、朝日新聞記者の太田匡彦さん、Mr.Mac Academyの日置誠司さんと、そうそうたるメンバーが登壇し、流通の現場や行政の現状、殺処分数の問題など様々な角度からこのテーマについてトークセッションが行なわれた。

【登壇者プロフィール】
◆浅田美代子さん
女優。自ら保護した保護犬4頭を暮らし全国で保護活動、講演等、熱心な活動を続けている。Mr.Mac Academy 第13回、23回と登壇。

◆安藤優子さん
ニュースキャスター。自身も2頭のフレンチブルドッグと暮らす愛犬家。Mr.Mac Academy 第8回、23回と登壇。

◆太田匡彦さん
朝日新聞社経済部記者として流通業界などの取材を担当。AERA編集部記者を経て14年からメディアラボ主査。著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(朝日新聞出版)などがある。朝日新聞sippoも担当。
Mr.Mac Academy 第15回、23回と登壇。

◆日置誠司さん
Mr.Mac Academy 主宰者。犬グッズMr.Macの商品開発をしつつ犬の素晴らしさ、犬と暮らす上で知っておくべき事を学ぶ。Mr.Mac Academyを2011年から開講、現在4頭の犬達と暮らしている。

最初に「「殺処分ゼロ」という単語に惑わされないで下さい」と前置きを置いた上で、太田さんから生体小売業における流通の現場や動物愛護法の現状など、現在のペットをめぐる環境についてトーク開始。

2013年の動物愛護法改正以降、たしかに殺処分の数は減った。しかし、保健所がペットショップや繁殖業者から犬や猫を引き取らなくてよくなったことで業者による大量遺棄事件、犬の引取屋の出現、回しっこなど新たな問題が発生しているという。

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photographer by Greg Yeo

日本では年間約75万頭が売買されており、この内売れ残ったり、繁殖能力が衰えた純血種の少なくとも4匹に1匹が業者によって廃棄されていた。しかし、動物愛護法か改正されたことにより、業者は自治体に売れ残った犬や猫を廃棄できなくなってしまった。そこで登場するのが、売れ残りや繁殖能力がなくなったペットを引き取る業者だ。

太田さんは「引き取り業者の問題は引き取り業者だけの話しではなく、日本の流通小売業全体の問題であるといえます。そもそも、生き物である犬や猫を流通小売業で大量に販売している、流通小売業で売る限り100%は売れませんので売れ残りが生じてしまうので、このようなビジネスモデル自体が問題なのです」と話す。

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photographer by Greg Yeo

大量の需要を満たすには生産現場を工場化する必要が出てくるが、飼育に関する具体的な規制がないため(ケージの大きさや、一人が担当できる犬猫の数など)、劣悪な飼育環境で飼われていることがあるというのだ。また、繁殖能力が衰えた犬を他の業者に転売するいわゆる「回しっ子」と呼ばれるものが行われ、最後に引き取った業者が虚偽の申告をし、動物愛護センターに引き取らせようとした事件も起きている。

太田さんは、最後に「殺処分ゼロではなく、動物の福祉を向上していくという観点からこういった話に対抗していかなければいけません。まとめますと、生体を流通小売業で売るというビジネスモデルということに対し変革をもたらせるような動物愛護の体制が必要なのと、もう一つは、自治体による動物取扱業の監視の強化が必要であろうと思います」

「自治体の殺処分ゼロ運動というのは、動物愛護団体の役割になってしまっています。この役割というのは今後も続いていくでしょうから、これに対して自治体の助成等を検討しつつ、動物愛護団体のレベルもきちんと上げていく必要があります。以上のようなことが日本における犬や猫の福祉環境を改善すると思っています」と述べた。

続いて浅田さんから、去年の平成27年度の殺処分データが紹介された。

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photographer by Greg Yeo

最近は猫ブームということで、処分されている猫が6万7091頭、そのうち子猫が4万4068頭とかなり多いことが見て取れる。また、繁殖業者によって廃棄される犬や猫だけでなく、ペットが病気や老犬になり世話が大変だからと捨ててしまうそうだ。このような犬が多くセンターに収容されており、会場のモニターに実際捨てられ収容された老犬の画像が映し出された。老犬は飼い主に捨てられたと察し、2~3日後に亡くなってしまうこともあるという。

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photographer by Greg Yeo

このように不幸な犬や猫を減らすにはどのような取り組みが必要なのか、浅田さんは「繁殖業者の規制にはドイツなどヨーロッパが参考になるかもしれません。例えば、犬を飼う場合、ブリーダーと直接交渉をして半年ほど待ってから飼うという完全受注生産的なことがされていますので。また、高齢者が犬を飼う場合も子どもや親戚が引き取るなど事前に取り決めをするなどの取り組みが必要となってくるのではと思います」と訴えた。

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