TOP>ニュース > 【青山尚暉のワンderful LIFE】『夢よ醒めないで』(1)

  • ニュース

【青山尚暉のワンderful LIFE】『夢よ醒めないで』(1)

第一章 『夢よ醒めないで』 (1)

わが家にやってきたころのエクルは、鹿児島のボランティアの人のブログで見ていたように臆病(おくびょう)な性格のままでした。困ったのは、家族のいるリビングルームに決して入ろうとせず、なぜか玄関フロアから動かなかったことです。誰かが迎えにきてくれると信じているのか、にぎやかな場所が怖いのか。とにかく遠慮深くそんな姿が哀れでした。

それ以上にボクたちを心配させたのは、突然、環境が変わったせいか、2日間、お水を一滴も飲まず、オシッコもしなかったことです。夜は夜で小さな音にも反応して警戒し、ぐっすり寝ている姿を見たことがありません。

やがて1カ月がすぎ、エクルがわが家での生活にほんの少し慣れだしたころ、ボランティアのOさんから電話がありました。トライアル期間が終わり、その後どうするかの確認の電話です。1ヶ月という月日は情が移るのに十分です。迷うことなく「家の子にします」と答えました。

電話を切ったときのことです。それまで頑に玄関から動かなかったエクルが、リビングルームに臆病(おくびょう)な目をしながら入ってきたのです。ウソのような話ですが、神に誓って本当です。エクルはじっとその電話を聞いていたのでしょう。そしてここが第二の犬生を送る場所、幸せになれる場所、希望のある場所だと、犬心に気づき確信できたのでしょう。

その日からエクルは、かつてナナのお気に入りだったリビングのソファで寝ることになりました。ぐっすり寝ても大丈夫。家の子なんだから・・・夢は醒めないよ。

maria-zzzzz0711

P1070606-SLNYH@1

文/青山尚暉(あおやま・なおき)

ジャーナリスト。1956年東京生まれ。雑誌編集者を経験した後、フリーのモーター&トラベルジャーナリストに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。愛犬家でもあり、ドッグライフプロデューサーとしても活動中。コンパニオンアニマルとしてのペットとのドライブ、ペットと泊まれる宿に関しても詳しく、Web、専門誌、一般誌などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララと暮らしている。PETomorrowのほか、小学館ブックピープル、ONE BRAND、レスポンス、カートップなどでも愛犬とクルマ関連の記事を連載中。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

わんわん!散歩中の無駄吠えを防ぐための先手必勝法 (12.19)

  • ニュース

「正直、取りたい…」エリザベスカラーと犬のストレス (12.19)

  • ニュース

飼い主の悲しい気持ちは犬に伝染する? (12.19)

  • ニュース

天才犬マックスも登場する映画『グリンチ』の最新映像を公開! (12.18)

  • ニュース

人は、犬に対する「かわいそう」という感情が強く反応する? (12.17)

  • ニュース

お行儀よく留守番できない彼らが帰ってくる!映画『PET2』公開決定!! (12.17)

  • ニュース

映画『グリンチ』が教えてくれた、正しい飼い主さんの姿とは? (12.16)

  • ニュース

世界は美しい!愛犬メイヤと飼い主マークの旅物語 (12.16)

もっと見る

注目のグッズ

どっちを選ぶ?村松誠の2019年版犬猫カレンダー

一緒に洗濯するだけで犬猫の毛を絡み取る『フリーランドリー』

愛犬が粋な日本男児に! クールな和柄の甚平

暗がりに浮かぶ柴イヌのシルエット!『シバウォールライト』

浄水フィルターできれいなお水を愛犬に!『ワンタッチ・ウォーターボトル』

「い草」の香りと畳の心地よさが愛猫を虜にするキャットバスケット

豆柴のまう助がひょっこり「こんにちは」! 日常使いにぴったりのトートが登場

柴犬好きをアピールできちゃう♪ ペットゥモロー看板犬・まう助のTシャツが登場!

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る