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動物はモノではない《小池都知事》「アニマル・ウェルフェア・サミット2016」レポート(2)

PETomorrow(ペットゥモロー)】

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引き続き、『アニマル・ウェルフェア・サミット2016』のレポートを。

私たちは動物のことをどれくらい知っているのか?

1:飢えと渇きからの自由
2:苦痛や傷害、疾病からの自由
3:恐怖や苦悩からの自由
4:不快からの自由
5:動物として正常な行動ができる自由

イギリスの家畜福祉協議会が提唱したこれら「5つの自由」と呼ばれるものがアニマル・ウェルフェアの基本となっており、1970年代半ば以降、ヨーロッパにおいて普及。当初は家畜を対象に考えられていたものの、ペットにも十分通用する内容だ。一見、小難しく聞こえる言葉かもしれないが、生きるものとして自分に当てはめて考えてみれば、ごくごく当然のことを言っていると思うのではないだろうか。しかしながら、環境省が2012年に一般市民を対象にしたアンケートでは、その認知度は20%以下だったそうだ。

勘違いしやすいのが、これは動物を「可愛がる」ということとは微妙に違うということ。それ以前に、動物として基本的に必要とする環境を最低限考えてあげることが大事であるということを言っているわけで、そこにアニマル・ウェルフェアがある。

以前の記事『“インターペット ビジネス・フォーラム”レポート』でもお伝えしたが、環境省自然環境局総務課動物愛護管理室の則久雅司室長は、現時点での動愛法には根幹となる国民全体の共通認識がまだできていないというようなことが記されており、そういった意味では特殊な法律でもあるという。よって、今後の動物愛護を考えていくのであれば、今一度基本理念を再整理、構築していく必要があるだろうということだが、そのためには私たち一人一人の意識こそがもっとも大事になる。

そこに弊害があるとするなら、その一つとして、動物の擬人化の影響を懸念する意見もある。犬や猫たちは確かに可愛い。童話であれば子供たちの情操教育にも通じるだろう。しかし一方で、ポピュラーメディアや企業においては必要以上に擬人化された動物がマスコット的に扱われていたり、ほんとうはその動物が嫌がる、または苦しがっているのに、そのサインに気づかずメディアで扱われていたりといったようなケースもある。また、日本ではペット用のカートが人気だが、本来、犬や猫は支障がない限り、自分の足で歩いて生活するわけで、彼らの動物としての大事な部分を奪ってしまっていると捉える人たちも少なくない。

アニマル・ウェルフェアを考える時、同時に私たちは動物たちのことをどのくらい知っており、どのくらい理解できているのか?ということも考えねばならないのではないだろうか。

つながる動物保護活動の輪

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以前は動物保護活動というと、団体やグループがそれぞれに活動しているという感があったが、近年では団体同士のつながりも広がり、協働で物事に取り組むケースも増えている。

活動というのはなにも団体に限らず、個人で活動をする人もおり、また、活動分野も実際的な保護や世話、一時預かり、啓蒙や教育活動、トレーニングやトリミングなどのサービス、寄付または資金援助といったふうにいくつかに分けることができる。里親として犬猫を引き取るというのも大きな意味では保護活動に含まれるだろう。どれが欠けてもうまくいかない。

ならば、どこかでつなぎ合えるものが必要だ。保護の現場で活躍したり、一時預かりしたりする他、高齢飼育者のサポート、保護団体のサポートなどをするボランティアや個人活動家はフォスター(Foster)と呼ばれるが、そうした人材を中心に知識や経験を身につけることのできる学びの場をつくり、保健所や動物愛護センター、動物保護団体はもちろん、フォスターなどとのネットワークを構築することが重要だとするジャパン・アニマル・ウェルフェア・センター構想というのがあることは時代の自然な流れだろう。

保護活動に限らず、全国統一というのではなく、根幹をなすシステムづくりの必要性というのはすでに20年以上前から一部では叫ばれていただけに、やっとそういう時代になったかという感慨もある。

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