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熊本市でペット同伴避難者を受け入れた竜之介動物病院が伝えたいこととは?

PETomorrow(ペットゥモロー)】

ペット連れでの避難の現状

「災害弱者」という言葉がある。子供、妊婦、高齢者、障がい者、外国人観光客などがそれにあたるが、国内においてはペットと暮らす人たち、およびペット動物もそれに含まれるという現実がある。

環境省では近年発生した新潟県中越沖地震や東日本大震災など大きな災害での経験を活かし、2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html)を作成した。その中で、災害時にはペットと一緒に避難すること(同行避難)を推奨しており、各自治体がそれに伴う協議や対策を進めていこうとするさなか、今回の熊本地震が発生した。

被災地現場の目は、耳は、何を感じ、何を伝えたいのか。熊本市中央区にある竜之介動物病院(院長・徳田竜之介氏)の堀川貴子さん(動物看護師、九州動物学院事務局長)と米良久美子さん(動物看護師、広報)にお話をお聞きできた。

地震発生直後より、竜之介動物病院ではペットを連れた避難者を受け入れ、一時は230人を超える人たちがそれぞれのペットを連れて身を寄せていた。4月25日時点では約80人、ペット約100頭、5月2日現在では約50人、ペット約60頭とその数は減ってはいるものの、余震はまだ続いており、雨が降るたびに、そして状況が変化するごとに問い合わせをしてくる人たちも後を絶たないそうだ。

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竜之介動物病院にペット連れで身を寄せた避難者たち/写真提供:竜之介動物病院

東日本大震災の被災地を視察

なぜそれだけの人とペットを受け入れることが可能だったのか? 竜之介動物病院では病院を改築するにあたり、東日本大震災の被災地を視察。今後はペット同伴で避難できる場所の確保が急務と考え、建物面積を広くし、一週間分のフードや18tの水を備蓄するとともに、自家発電やアマチュア無線アンテナも備えた動物専門学校(3F、4F)併設の動物医療センター(1F、2F)として2013年9月にオープンしたのである。

「まさかこれを本当に使うことになるとは思いもしませんでした」と堀川さん。

行政管理の避難所においてはペットと一緒に避難できたとして、多くがペットの生活場所は外や区切られた専用の一角となり、人間が生活する室内に連れ込むこと(同伴)は不可となる。熊本市においても避難所運営マニュアルの中に、“避難所の居住スペース部分には、原則としてペットの持ち込みは禁止します”と書かれてある。現状では、同行と同伴は別の意味を示すということになるわけだ。

ここで一つの問題も出てくる。気兼ねや心配からペットとともに外や廊下で生活をする人たちがいるということ。

「指定避難所であってもそれぞれ運営や管理は違いますし、ペット、またはペット連れの人たちとの住み分けがうまくできていない、場合によってはトラブルが生じるといった理由で、結局そこを出るオーナーさんもいます」(堀川さん)

「それよりも、周囲に気兼ねしてはじめから避難所には入らず、車中泊を選択するというケースが多いというのが現状です」(米良さん)

そのことによって、新たな問題も生じる。ご存知のように、エコノミークラス症候群に陥る危険性。

「その他にも、今回の地震では土地柄、季節的にも気温が高めということもあり、さらにいつもとは違う状況にペットも興奮しやすくなっていますので、熱中症になってしまうコたちが多くいました。避難先を求めて車で右往左往しているうちにペットが熱中症になってしまったというケースもあります。中には、残念ながら1頭亡くなってしまったコも…」(堀川さん)

そういう状況にあって、竜之介動物病院に身を寄せることができた人たちは、さぞ安堵できたことだろう。

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待合室も避難した人たちであふれる/写真提供:竜之介動物病院

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