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ペットにとって暮らしやすい家とは? 「日本ペットサミット」定例会レポート(前編)

PETomorrow(ペットゥモロー)】

一昔前までは多くの犬が番犬として外で生活をし、猫も自由に外を歩き回っていた。ところが、近年では室内で生活する犬猫たちが増えている。ペットを家族の一員としてとらえる意識が高まるにつれ、私たちのペットライフスタイルも変化している。共に室内で生活をするようになると考えないだろうか? 「このコにとってもっと住みやすい環境にしてあげたいな」と。

東京大学大学院の西村亮平教授(農学生命科学研究科獣医外科学教室)が会長を務める『日本ペットサミット(J-PETS)』では、動物との共生社会を目指し、そのために多方面で活躍尽力している人たちに向けて知識や情報の提供と共に、応援する意味を込め、よりコアで興味深いテーマを設けた月例会を開いている。7月末の月例会のテーマは、「動物にとって暮らしやすい“家”を考える」であった。

生物学観点から見る犬と猫

そもそも、ペットにとってどんな住環境が暮らしやすいのか?と考えるには、犬や猫たちがどんな動物であるのか?どんな動きをする動物であるのか?を知り、理解し、考えなければ話が進まない。というわけで、前半は「哺乳類の形とロコモーション」と題して、この分野の第一人者である山口大学の和田直己教授(共同獣医学部生体機能学講座教授)のお話があった。

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和田教授のお話は普段なかなか聞けない内容なだけに、たいへん興味深い/©Pmoon

ロコモーションとは“移動運動”と言ったらイメージしていただきやすいだろうか。さらに付け加えるならば、動物とはロコモーションする生物であり、その形態が時々刻々と変化する様を理解することがロコモーションでもあると言い換えることもできる。

冒頭、「研究をしていく中で、動物と人とはずいぶんとかけ離れており、移動に関しては、人は絶対敵わないという印象を強く感じます。つまり、研究を重ねるごとに人と動物との距離がどんどん離れていくように感じるのです」という和田教授の言葉には、動物との共生を考えた時、少々皮肉にも思えるが、犬や猫たちに動物としての習性や行動、体の動きを無視した生活を強いることは酷であるということを改めて感じさせてくれる。

生物学的には、まず、哺乳類と両生類、爬虫類を並べ、基本体型を見比べてみると、両生類や爬虫類では体の横方向に突き出すように脚が付いており、ひじょうに安定していて、むしろひっくり返ることは難しいということがわかる。一方、哺乳類では体に対して垂直方向に、比較的長い脚が付いている。ということは、体の重心がやや高い位置にあり、不安定な状態ということ。しかしながら、それでも安定して歩けるようなメカニズムを哺乳類は獲得したわけだが、この点から言えることは、哺乳類には安定した地面と広いスペースが必要だということだ。

その哺乳類というのは29目5,500種ほどあり、生息する環境によって形態を変えている。たとえば、草原で生活する哺乳類は細長い脚をもっており、前脚と後脚とのバランスがとれているが、これが山岳地帯で暮らす哺乳類になると後脚の力を上方に上げ、方向をコントロールするために前脚が短くなっている傾向にあるというふうに。

このように環境に合った形態をもつということは、当然、動物たちは環境に合ったロコモーションをするということになる。そんな中、遠い古代に遡れば同じ祖先をもっていることになるものの、進化の途中で別の動物になった犬と猫にはどんな違いがあるのだろう?

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