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水銀や鉛などの有害物質、ネコは脳、イヌは腎臓に蓄積!?(前編)

現在、日本で流通するペットフードは、ペットフード安全法によって定められた下記の成分規格や製造方法に沿って販売されていることをご存知だろうか?

愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)

【成分規格】
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※汚染物質:環境中に存する物質であって、意図せず愛玩動物用飼料中に含まれるものをいう。
※規定する成分の販売用ペットフードにおける含有量を算出するにあたっては、そのペットフードの水分含有量を10%に設定する。
※(注)は平成27年2月20日から適用

【製造の方法の基準】
1.有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又はこれらの疑いがある原材料を用いてはならない。
2.販売用ペットフードを加熱し、又は乾燥するにあっては、微生物を除去するのに十分な効力を有する方法で行うこと。
3.プロピレングリコールは、猫用の販売用ペットフードには用いてはならない。

【表示の基準】
販売用ペットフードには、次に掲げる事項を表示しなければならない。
1.販売用ペットフードの名称(犬用又は猫用)
2.原材料名(原則的に添加物を含む全ての原材料を表示)
3.賞味期限
4.事業者の氏名又は名称及び住所
5.原産国名(最終加工工程を完了した国)

このペットフード安全法は2009年に施行されたのだが、そのきっかけとなったのが、2007年にアメリカで発生したペットフードの大規模なリコール事件だ。この事件は、ペットフードを摂取した犬と猫が大量死したという事件で、原材料に使われた小麦グルテンに含まれるメラミンやシアヌル酸が原因となり、腎障害などを引き起こしたと言われている。

しかも、このペットフードは、日本国内でも輸入販売されていたことが判明。販売業者の自主回収により被害はなかったものの、これを機に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」、いわゆるペットフード安全法が制定された。

こうした国の取り組みにより安全が確保されたと思われるペットフード。しかし、一方で国が定めた成分規格などに疑問視する声もあがっている。中でも鳥取大学では、予てよりペットフードの安全に関する研究やセミナーなどを行なっており、昨年も「ペットフードを考える- 微量元素の視点から-」というセミナーを開催し、新たな研究結果を発表した。

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鳥取大学
地域学部 地域環境学科
准教授 寶來佐和子(ほうらい・さわこ)氏

セミナーに登壇したのは、鳥取大学の准教授である寶來佐和子先生。寶來先生は、環境内を分析、解析して汚染実態などを評価する環境化学の専門家である。

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寶來先生の今回の研究の目的は、主にイヌ・ネコの微量元素レベルと蓄積特性の解明、リスク評価、暴露源の探索。これらの研究は現在も進行しており、今回のセミナーでは、中間報告という形で下記の4項目を発表した。

・ペットフードの安全性評価と健康影響評価
・イヌ・ネコのフード中微量元素濃度比較
・ハウスダストとフード中微量元素の特徴解析
・イヌ・ネコの体内濃度比較と暴露との関係解析

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研究に使われた試料は、安楽死処分や交通事故死したイヌ、ネコの肝臓、腎臓、脳。さらに国内で流通するドライタイプとウェットタイプのドッグフード計20商品、キャットフード計19商品を分析した。

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ペットフード安全法で定められている成分規格では、サンプル中の含水率が10%と設定されている。今回、分析するにあたりキャットフード、ドッグフードともにドライ、ウェットそれぞれの平均含水率を算出。この数値を含水率10%の設定に計算し直して、上限値を割り出した。

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