【保護猫と暮らす】カラスに襲われていた黒猫はなびくん
お兄ちゃんがいるからもう何も怖くない。カラスに襲われていた黒猫はなびくん
「人生は一人じゃない。二人三脚で走らねばならんこともある」
白黒のハチワレ猫・虎徹くんと黒猫・はなびくん。2匹の保護猫と暮らすKさんの話を聞いて、ふと頭に浮かんだのは漫画家・手塚治虫さんの言葉でした。
「実は最初、保護しようと探し回っていた子は、はなびではなかったんです」
Kさんのもとに近所の友人から一通のメールが届いたのは、2016年の5月。
「サビ柄のような子猫がバス停の所にいて車道に出てひかれそうになってる。バスが来てしまったから草むらに避難させたんだけど」
当時、保護猫の虎徹くんと暮らしていたKさんは自他ともに認める無類の猫好き。一匹でも幸せな猫が増えてほしい、常々そう思っていたため、友人からの連絡に居ても立ってもいられず、すぐにキャリーを抱えてその場所に向かったといいます。
「近くの草むらに避難させたと言っても、そばには交通量の多い道路もあり、子猫にとっては安全な場所ではないとわかっていたのでとても心配でした」
現場に着いたKさんは辺りをくまなく探しましたが、サビ柄の子猫の姿はどこにもありません。道路に飛び出してしまった様子もないし、どこに行ってしまったんだろう?
Kさんは後ろ髪を引かれる思いで、一旦捜索を諦め、帰宅することに。しかし、どうしても子猫のことが頭から離れず、バス停の近くに住んでいる友人に事情を話し、もし子猫を見かけたら連絡を貰えるようにお願いしたそうです。
すると、友人からすぐに連絡が。
「マンションの下の草むらに2羽のカラスがいるんだけど、何かを襲ってるみたい」
まさか、カラスが襲っているのは子猫では?普段なら何とも思わないことですが、その時は子猫の事がずっと頭にあったため、Kさんは再びキャリーを持って向かいました。そこで目にしたのは、草むらに集まる数羽のカラス。明らかに何かを狙っているように見えました。Kさんは恐る恐る近づき、カラスを追い払うと草むらの奥を覗きこみました。するとそこには小さな黒い子猫がうずくまっていたのです。
「見つけた!」一瞬、そう思ったKさんでしたが、最初に聞いた情報では「サビ柄」だったはず。もともと探しまわっていた子猫ではありませんでしたが、カラスに狙われて怯えている黒猫をこのまま放っておけないと思い、保護することにしたのです。
「最初はすごく怯えていて、私にも威嚇してきたり、ごはんを見せても全然歩み寄ってくれませんでした」


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