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猫の爪切除手術「ディクロー」をした獣医師や飼い主は有罪?

ディクロー禁止法案がアメリカのニュージャージー州下院議会で承認

この記事を呼んでくださっている人が女性だとしたら、ネイルケアにも気を配っていることだろう。その爪がなかったとしたら?

子供の頃のこと、筆者は閉まったドアの隙間に指先を挟み、人差し指の爪が1~2mmを残してほとんどはがれてしまったことがある。血がぽたぽた流れ落ち、じんじんとするあの痛みときたら…。そして近年では、あるケガがもとで、「指先を切断しないとならない可能性も…」と医師に言われたこともあった。

猫の場合、爪を切除する手術(declaw/ディクロー、onychectomy/オニケクトミー)というものがあり、これを施した猫では爪をもたない。と言うより、正確には、生えてこない(手術が不備であると後にまた生えてくることもあるようだが)。

ディクローに関しては賛否両論あり、容認派がディクローを施す理由としては、家具や床を傷つけるのを予防するため、感染症やケガの予防(特に飼い主家族に高齢や病気などによって抵抗力が低下している人がいる場合)、状況によっては飼育放棄や安楽死を防げる場合もある、などを挙げているのに対し、反対派は動物虐待にあたると主張する。

インターネットで検索してみると、日本国内においてディクローを行っているという動物病院はちらちら目にすることができ、むしろディクローには正当な理由があると考えている動物病院も同様に見られる。

ここで公益社団法人日本獣医師会の『小動物医療の指針』を見てみると、「飼育者の都合等で行われる断尾、断耳等の美容整形あるいは声帯除去術、爪除去術は、動物愛護・福祉の観点から好ましいことではない」と前置きし、「したがって、獣医師が飼育者から断尾・断耳等の実施を求められた場合には、動物愛護・福祉上の問題を含め、その適否について飼育者と十分に協議し、安易に行わないことが望ましい。しかし、最終的にそれを実施するか否かは、飼育者と動物の置かれた立場を十分に勘案して判断しなければならない」とある。

猫自身の病気やケガなどにより、どうしても切除しなければならない場合は別として、要は、飼い主次第というのが実情だろう。

そのような中、nj.com True Jersey.が報じたところによると、アメリカのニュージャージー州において、「猫のディクローは禁止とし(医療的な処置は除く)、それを行った獣医師および施術を要求した人は有罪となり、最高1,000ドルまたは6ヶ月の懲役に処す。違反者には500ドル~2,000ドルの民事罰則も与える」という内容の法案が州下院議会で承認され(賛成43:反対10/棄権12)、この後は上院に回されるという。(*1、*2)

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