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国内最後の一例は猫!意外と知らない猫の狂犬病について

唐突だが、猫も狂犬病にかかるのか? 答えは、「イエス」。

狂犬病と聞くと病名に「犬」の字が入っているだけに、どうしても犬のイメージが強く、中には犬だけが問題になる病気でしょ?と思っている人もいるかもしれないが、猫も狂犬病にかかるのだ。

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狂犬病は哺乳類であれば感染する可能性があり、犬はもちろん、オオカミやコヨーテ、ジャッカル、猫、アライグマ、キツネ、スカンク、マングース、家畜などの他、人も感染する人獣共通感染症なのである。致死率はほぼ100%とされ、感染症法においては4類感染症に分類されている(リスクが高い順に1類~5類に分けられている)。(*1、*2)

余談ながら、スティーヴン・キング原作のホラー小説『クージョ』では、狂犬病にかかった犬に襲われる家族の恐怖を描いているが、問題となる犬はコウモリから狂犬病をうつされた設定になっている。

犬は人にとってもっとも身近な動物であり、狂犬病にかかった時の人へのリスクが高いと考えられるためか病名に「犬」の字が使われているが、狂犬病は症状の1つに水を飲もうとすると痙攣を起こし、まるで水を怖がるように見える(人が感染した場合)ことがあり、そのために恐水症(恐水病)と呼ばれることもある。犬の身からすると、なんとも迷惑なネーミングだと言うことだろう。

それはともかく、約100年前の文献には、以下のような一文があった。

「…狂犬に咬まれた狂犬病を発し居る猫に咬まれたときは狂犬病と同様の手当をせねばならぬ」
(『自家診療応急手当』高橋政秀著、武侠世界社、大正8年、国立国会図書館デジタルコレクションより引用/旧漢字体で読みにくいため、一部新漢字体に置換)

日本国内においては1957年(昭和32年)を最後に、それ以降、狂犬病の発生はないが、その最後の1例は猫であったという。(*3)

また、海外において主な感染源となる動物としては、以下のようなものが挙げられている。(*3)
◆ アジア、アフリカ → 犬、猫
◆アメリカ、ヨーロッパ → 犬、猫、キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ
◆ 中南米 → 犬、猫、マングース、コウモリ

国立感染症研究所のホームページ内にあるフィリピンでの狂犬病状況の記述の中には、「フィリピンにおける主要な宿主は犬であり、国内に800万頭いると推定されている。それ以外には猫の狂犬病陽性例がもっとも多いが、1例のブタの狂犬病陽性例が報告されている。…」とある。(*4)

その他、人が狂犬病に感染した症例研究では、2011年アメリカのカリフォルニアにおいて、狂犬病と診断されたものの回復をした女の子(8歳)の症例説明の中に、「狂犬病ワクチンの接種を受けていない複数の野良猫と学校で接触しており、感染源であった可能性が明らかになった」という記述が見られる。(*5)

そして、新しいところでは、昨年末のこと、アメリカのカリフォルニア州フェア・オークスにて、死んだ猫を検査したところ、狂犬病の陽性反応があったということで、11月26日~12月2日にかけて、その猫(黒と灰色のタビー)と接触した人は群公衆衛生事務所に連絡して欲しいということとともに、住民に注意が呼びかけられ、ペットオーナーに対しては(狂犬病予防)ワクチンを接種することの重要性を再認識して欲しいという公衆衛生関係者のコメント付きのニュースが流れた。(*6)

このように、猫にとっても狂犬病は決して無視のできない感染症なわけである。

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