【にゃんこの手作りごはん】ふきのとうのもちもちシュウマイ
須﨑恭彦監修にゃんこの手作りごはん
ふきのとうのもちもちシュウマイ
ふきのとうを使った季節のレシピ♪
寒い冬から目を覚ますように、ふきのとうが顔を出します。ふきのとうの苦味は、冬の間にたまった老廃物や脂肪・毒素などを、身体から排出する作用があると言われています。すっきり春を迎えるために、猫さんが大好きなお肉の中に、そっと包み込みました♪
※このレシピシリーズは、わんちゃん、猫ちゃんでも安心して食べられる食材や薄味、やさしい温度などを前提に考案しています。当然、味付けを人好みに変えれば、飼い主さんだっておいしくいただけます。
材料(体重4キロの子の1食分)
豚肉・鶏肉のひき肉 合わせて50g
ふきのとう 1/2個
芽キャベツ 1個
舞茸 5g
大葉 1枚
ニンジン 5g
長芋 5g
みそ 小さじ1/3
もち米 大さじ2
植物油 適宜
作り方
1.もち米は2時間くらい前に洗い、ザルにあげて水を切る。
2.ふきのとうをみじん切りにし、植物油で炒める。(色が変わりやすいので、切ったらすぐに炒める)
3.舞茸、大葉をみじん切りにし、ボールに入れたひき肉に加える。長芋をすりおろし、みそと共にボールに加え、2で炒めたふきのとうも加えて良く練り4等分にする。
4.にんじんを小さな角切り、芽キャベツを4等分に切り、3で作ったタネにくるみ、もち米をまぶす。
5.クッキングシートを敷いた蒸し器に並べて、15分蒸して出来上がりです♪
ポイント
ふきのとうは、早春に土の中から顔をのぞかせる春の使者。成長するとフキになります。独特の苦味と香りがあり、冬眠から目覚めたクマが一番初めに口にするものと言われています。
ふきのとうの苦味は、アルカノイドとケンフェールと言われる成分です。アルカノイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促進すると言われ、ケンフェールは活性酸素を抑制する効果があると言われています。
独特な香りは、フキノリドという成分。胃腸の働きをよくする健胃効果があると言われます。苦味や独特の香りがあるため、猫さんのごはんにはなじみが少ないかもしれません。
油で揚げたり炒めたりすることで、苦みが和らぎ食べやすくなります。また薬膳では、苦みを抑えるのは塩辛いものと言われています。みそや塩を加えることで、苦味がマイルドになり、食べやすくなります。水分を多く含む食事をしていれば、少量のみそや塩分は気になりません。
春に芽を出す山菜の力を、猫ちゃんのごはんにも少量加えてみてはいかがでしょうか。
豚肉はビタミンB1が非常に豊富に含まれています。このビタミンB1は、糖質の代謝を促進するため、だるさや疲労回復の強い味方だと言われています。中医学でも、虚弱体質や滋養強壮に適している食べ物と言われます。体に潤いを与える働きもあり、乾燥肌や空咳、便秘の緩和にもおすすめの食材です。猫さんのごはん作りに、加えたい食材です。
文/阿部弘子
ペット食育協会認定上級指導士。ペットの食育講座を定期的に開催している。また、犬や猫との共生の中で最高のコミュニケーションになる美味しいごはん、おやつを提供するおやつショップを運営中。
◆ペット食育協会
http://apna.jp/instructor/p03.html


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